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響和堂Blog 『 湧玉 wakutama 』

Live「 和太鼓(壱太郎)と尺八(岩田卓也) 」

12月11日(木)19時開演、リリスホールにて。
リリスホールって、どこ?
「横浜市栄区民文化センター リリス」は、JR京浜東北線(根岸線)「本郷台」駅
徒歩3分の立地にある。横浜駅から10駅目、大船の手前の駅である。
初めて降り立ったその街。駅前の案内板でホールの所在地を確かめ向かうと、
ほどなく、宇宙船のような近未来的な建物が現れる。
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300席という小規模ながら、舞台の天井は高く、とても美しいホールだった。
明るく落ち着いた雰囲気、客席と舞台の一体感もほどよい。あぁ、都内にあれば
いいのに!

今夜は、来年の響和堂プロデュース公演において、オープニングを飾る和太鼓
奏者・壱太郎クンのライブだ。ゲストに尺八奏者・岩田卓也クン。
二人の共演は、壱太郎クンのCDにおいて“超カッコイイ!”と興奮して聴いて
いたが、生で聴くのは初めてだ。来年のライブまでに、この二人のセッション
があるかどうかわからないので、是非ライブ体験したいと、遠路はるばる(笑)
リリスホールに行くことにしたわけだ。

壱太郎クンとの出会いは不思議だった。
今年5月に尺八・中村仁樹クンが助演として参加した日本音楽集団のコンサート
で、晴海トリトンスクエアの第一生命ホールを訪れた時、2階席に座っていた
私は、1階席に座っている一人の男性に眼がいった。500〜600人位の観客がいた
と思われるが、何故か、その地味なTシャツとジーンズの普通のオニイサンが
気になってしょうがない。どこかで見たことある…。どこで…? 誰だ…?
あ!そういえば、昨夜、ソーシャルネットワークサイトの「 mixi 」で、邦楽の
コミュニティを見ていた時、誰か知らないけど、なんとなくクリックした
人のマイミクさんの写真で見たお顔だ!何気なく見た小さな一枚の写真の顔を
憶えていた自分にもびっくりしたが、いや、違う人かもしれない…。
でも、気になる!
声を掛けようかどうしようか考えたが、いくらなんでも「昨日ネットで顔写真
を見たモノですが…」と声を掛けられたら気持ち悪いだろう…。
でも、気になる!
さんざん逡巡して、結局、そのまま帰宅したのだが、どうしても気になった
ので、もう一度、mixiのページをのぞいてみた。

和太鼓奏者の壱太郎…なんと、15歳で鬼太鼓座に入団してから14年後に独立
するまで、座の中心として活躍してきた演奏家だ。そのプロフィールを見た
だけで、聴かずとも実力は折り紙付き。
来年9月の公演では、トップに和太鼓をもっていきたいと思っていたが、
東京で和太鼓奏者は誰も知り合いがおらず、これから探すところだった。
これは偶然とは思えない。
思い切って、メールを送ってみた。
「突然のメールで失礼いたします。昨日、第一生命ホールにいらっしゃいま
せんでしたか?……」
自己紹介と響和堂立ち上げの経緯、第一回プロデュース公演のことなどを
記して、一度、会ってお話しさせていただけないかと。
すぐに返事が来た。
「よくわかりましたねぇ。いましたよ。ああいうコンサートには滅多に
行かないんですが、たまたま知り合いが行けなくなったというチケットもらっ
て、特に知ってる人がいたわけじゃないけど、なんとなーく行ったのです。
来年9月、出ますよ!僕の資料も渡したいので、早速会いませんか?」

そして、3日後には会うことになった。
初めて話をしたというのに、私は彼のかなりディープな部分まで感じること
ができたような気がして嬉しく、響和堂公演の出演も即決。
驚くほど早い展開だった。
そして、「邦楽演奏家の中で、誰が一番セッションしやすい?」と尋ねると、
間髪入れずに「岩田卓也!」と彼は答えた。
「尺八でいうと、僕は岩田卓也としかやったことがないけど、間違いなく
彼は若手トップですよ。太鼓は音が大きいから、邦楽器と絡みにくいん
だけど、彼は絶対太鼓に負けない。」
私は、岩田卓也クンの“噂や逸話”はいろいろと聞いていたが、まだ音を
聴いたことがなかった。そして奇しくも、この次の日に、初めて「ウラナス」
のライブに行こうとチケットを購入していたのだった。
「ウラナス」は先日、浩子嬢がブログアップした、尺八・岩田卓也と
25絃箏・中井智弥のユニットである。

「私、明日、岩田クンのライブに行くことになっているの!」
「マジすか。じゃぁ、僕の名前出して話してみてくださいよ。」
そして、次の日。
「ウラナス」の演奏を聴いて、度肝を抜かれた。
なんだこりゃー。すごい。すごいカッコイイ!
終演後、ロビーにいた卓也クンに「昨日、壱太郎さんに会いまして、尺八
なら絶対岩田卓也!と薦められまして…来年9月にプロデュース公演をやるの
ですが…」云々と話し始めると、
「いいっすよ!出ますよ!」と、即答。
そして隣にいた中井智弥クンも「9月ですね、出ますよ!」と…。
実は、この箏の智弥クンは、たまたま3年前に聴きに行ったコンサートに
出演していて、ウィーンフィルのヴァイオリニストと自作の曲で共演、その
作曲の才能と感性、卓越した技能、更には王子様然としたルックスにノック
アウト。(笑)「箏なら中井智弥!」と心密かに決めていたので、卓也クン
とともに、アッという間に出演承諾がもらえて、なんと嬉しかったことか!
(もちろん、所属事務所の古典空間の小野木社長には、きちんと企画書を
提出してお話しを通しております。)

こうして、瞬く間にトップアーティストが繋がり、出演者が決定したという
経緯があった。
加えて言うと、もう一人の尺八出演者の中村仁樹クンに「箏の共演者は、
誰がいいか、仁樹クンがやってみたい演奏家に出演交渉したいのだけど…」
と尋ねた時に、彼からの返事は「山名玲璃( ヤマナレイリ )さん。邦楽コンクールで
文部科学大臣賞も獲っているし、すごくいいと思いますよ!」と。
これまたびっくり。
たくさんの箏演奏家と共演してきた仁樹クンが、自分とユニットを組んでいる
人物の名前を出すと思いきや…なんと、彼女は、岩田卓也夫人であった。卓也
クンも同賞を受賞しており、この夫婦は文部科学大臣賞カップルなのだ。
かくして、邦楽界新参者の私の、初プロデュース公演に、これだけの面子が、
偶然とは思えないシンクロの連続で集まったのであった。 

さて、ライブの話に戻ろう。 
CDを聴いてとても好きだった壱太郎クン作曲の「颯(sou)」、そして
モンゴルの名曲「ガダメイリン」をはじめ、細胞が沸き立ち踊る演奏に興奮。
来年のコンサートがますます楽しみになった。
ゲストの張寧( チョウ ネイ )さんのモンゴル相撲のパフォーマンスも素晴らしい。
本当の相撲力士ではなく、モンゴル相撲の衣裳を身につけた2体の着ぐるみ人形
を、たった一人で面白おかしく舞い踊りながら、試合の状況を表す。
最後まで、一人で操っているとは思えないほど、巧妙な演技で、さすが数々の
受賞歴がある舞踊家だ。(今は、学芸大学の学生さんだそう。)
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終演後、左が壱太郎クン、右が卓也クン。
舞台で魅せる男らしさ、強さ、鋭さとうってかわって、あどけないひょうきん
さが、また、人を惹き付ける魅力だろう。
これからの活躍が、楽しみな二人だ。

壱太郎 HP: http://www.ichitarowadaiko.com/
URANUS HP: http://www.koten.co.jp/uranus/topics.html
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by kyowado | 2008-12-17 16:00 | いろいろ…観る | Trackback | Comments(0)