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響和堂Blog 『 湧玉 wakutama 』

煌めく時間、響き合う空間

すっかりご無沙汰してしまいました。仲村映美です。

かれこれ一ヶ月近く、ブログをアップする時間もとれずにあれやこれやと動き廻り、
考え、決断し、2010年に成すべきことの整理と準備を進めてきました。
単に忙しいということではなく、実に密度の濃い大切な時間を過ごしていたので、
決して心に余裕が無かったわけではありませんが、それでもやはりこのブログへの
アクセス数を見ると、度々読みに来てくださる方がいらっしゃるのだからマメに
更新はすべきだなぁと反省しております。 m(__)m

たくさんのライブ、イベントに出掛け、たくさんの出会い、ご縁に恵まれました。
「 銀河観音 」を描く画僧・高杉嵯知さんの『 東久邇宮褒授章 』受賞お祝い会、
75歳のシャンソン歌手・須美杏子さんのライブ(四谷蟻ん子)、
マリンバ奏者・SINSKEさんのライブ(東京グランパシフィックホテル)、
6月に響和堂が主催公演するピアノ・ヴァイオリン・ギターのユニット・Shikinami
のライブ(吉祥寺マンダラ2・恵比寿アートカフェフレンズ)、
友人・鎌田幹子さんの美術と徳田ガンさんの身体表現とのコラボレーション、
今年の邦楽界一番の話題作、「 佐渡裕×沢井一恵×坂本龍一 箏とオーケストラの
響宴 」(タケミツメモリアルホール)、
URANUS & code“ M ”の「 美宇宙の響宴 」(南青山マンダラ)、
山田澄代さんのステッキ専門店「 チャップリン 」の「 ステキなステッキ展 」、
友人の小学校教師・釈迦院知則さん主催の「 夢支援 」パーティと、筆文字アーティ
スト・小林覚さんとの出会い、
現代茶道研究家・黒川五郎先生のお茶会と書家・田坂州代さんとの出会い、
南こうせつさんの「 19th Green Paradise 」(日比谷野外音楽堂)………等々、
ひとつひとつが美しく煌めき、素晴らしい響きに満ちていました。

ネガティブな思いが全く無かったわけではありません。
とても残念な思いをしたこともあったのですが、その時、ふと急に「 あ、高野山
東京別院に行こう…。」と高輪にあるそのお寺に出掛けました。
私がいつも神社にばかり出掛けているように思われる方もいらっしゃるようですが、
特定の宗教ではなく、心地よい祈りの場が好きなだけで、この高野山東京別院も
そのひとつです。いつ行ってもとても静かで、ひとり本堂に入って、空海さまの
像の前に座っているだけで心が安らぐのです。

少し落ちたテンションを立て直そうと手を合わせていたら、奥から初老のお坊様が
入っていらして、お経を上げ始められました。
何のお経だか全くわかりませんでしたが、その響きに包まれているうちに、ありが
たくて涙が出てきました。ひとり本堂でお祈りをしている時に、こうした機会に
恵まれたのは初めてのこと。
お経が終わってから、お坊様に「 何のお経を上げていらしたのですか? 」とお尋ね
すると「 華厳経です。これは通常では上げられることのないもので、普賢菩薩の
お経ですよ。奈良の東大寺では上げられることがあるようですが、私はこれがとても
好きで、時々こうして上げているのです。」と。

どうやら、滅多に上げられることのないこのお経を聴かせていただくために、ここに
導かれたようです。
普賢菩薩は、心の安定を修する行の禅定をつかさどる仏であるとされ、また、普賢
菩薩の「 普 」は遍(あまねく)一切をさし、「 賢 」は最妙の善をさすといわれ、
一切にわたる最もすぐれた善を説く菩薩様だそうです。
東京では桜が満開の日の夕暮れのことでした。
煌めく時間、響き合う空間_c0173978_5225232.jpg

家に戻って、この「 華厳経 」のことを、もう少し調べてみました。
それは、「 華厳経 」の中の「 普賢行願品 」というお経でした。
礼敬諸仏 …… 仏を礼拝いたします。
称讃如来 …… 仏を称讃いたします。
広修供養 …… 心から供養いたします。
懺悔業障 …… 悔いをあらためてあやまります。
随喜功徳 …… 功徳をお喜びします。
請転法輪 …… 教えを説いて頂きたくお願いいたします。
請仏住世 …… 仏がこの世におられるようにお願いいたします。
常随仏学 …… いつも仏にしたがって学びます。
恒順衆生 …… 生きとし生けるものを父母のように敬います。
普皆廻向 …… すべての功徳をみんなにふり向けとおさとりを願います。
の十大願が発せられているそうです。

そして、普賢菩薩の導きとは、
 1 法に基づいて悟った真理が誤りでないことを証明する。
 2 実際において真理をどのように当てはめ、実行すればいいのか指導する。
 3 道を誤り失敗したら、その失敗を取り返す方策を教えてくれる。
とも書かれていました。

更に、智者の条件について、下記のような記述がありました。
 1 ものごとの是非善悪をよくわきまえている人。
 2 自分のすることがどのような結果を生み、他にどのような影響を及ぼす
   かをあらかじめ見極めることのできる人。
 3 自分がこの世でどのような位置を占めているか、どのような役目を持って
   いるのかがよくわかっている人。
 4 人を愛し、人と調和することの高貴な喜びを知っている人。
 5 どのような生き方が人間らしい意義のある生き方であるのかよくわかり、
   世の中全体をもよくする道を知り、考え出すことのできる人。

神道も仏法も深く探求したことのない自分ですが、こうした機会にありがたい
言霊を頂戴できたことに感謝し、いつも天の神様は見守ってくださっていると
また確信したのでした。

来月6月には、住まいを移して新しいライフスタイルをスタートさせ、新しい
事業展開、響和堂の今年度の主催公演も始まります。
おそらく、今まで生きてきた中で一番大きな変化と進化を遂げる年になります。
どんな時も、心に「 静けさ 」と「 幸せの確信 」をもって。

by Emi Nakamura
by kyowado | 2010-05-15 05:15 | あれこれ…想う