2011年 10月 01日
獅子岩から花乃窟神社へ(2011.8.24)
すぐ現れたのは「獅子岩」。
高さ約25メートル、周囲約210メートルの岩塊は、まるで獅子のよう。
獅子岩の南に位置する神仙洞の人面岩とともに、熊野国総鎮守大馬神社の狛犬
に見立てられているそうだ。
この岩からすぐの所に、前から行きたいと思っていた場所、「花乃窟」がある。
日本書紀には「日本最古」と書かれている。
神々の母である伊弉冊尊(イザナミノミコト)が火神・軻遇突智尊(カグツチ
ノミコト)を産み、灼かれて亡くなった後に葬られた御陵だ。
こじんまりとした参道。
お母様、お墓参りにきました。
この神社の例大祭は、神々に舞を奉納し、日本一長いともいわれている
約170メートルの大綱を、岩窟上45メートルの高さの御神体から境内南隅の
松の御神木にわたすというもので、この「御綱掛け神事」は、太古の昔から
行われているそうだ。
「 神と人とをつなぎ 神の恵を授けてくださるお綱なり。」
花を手にした少女たちが舞う様子に、イザナミもお喜びになっていらっしゃ
るのだろう。美しいお祭りだ。(掲示してあったポスター写真より)
仲村 映美