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響和堂Blog 『 湧玉 wakutama 』

Shasta-2:レイクシスキュー

カリフォルニア州北部に位置するシャスタ山は、標高4,317mの火山である。
過去1万年の間、平均800年毎に噴火し、最近4,500年の間は平均600年毎に
噴火しているという。最も近いところで、1786年に目撃された記録がある。

シャスタという名前は、この地方に住んでいたネイティブアメリカンのシャス
タ族に由来し、カルーク族、ウィンツ族などを含め、先住民族の聖地であった。
世界7大聖山のひとつに数えられ、レムリア伝説(失われた大陸、レムリアの
末裔が最後に辿り着き、山の奥深くに住んでいるとされている)や、セント・
ジャーメイン伝説(様々な時代と場所に出現し、人類愛を説いた不死の存在)
など、多くの伝説が残るパワースポットだ。
地球上で第8のチャクラに位置し、天に最も近い場所と表現されている。
また、富士山とエネルギー脈が繋がっているとも言われているからか、特に
近年訪れる日本人が増加しているそうだ。

世界中のスピリチュアルに目覚めた人達の憧れの地となっているが、交通アク
セスが難しいことから、同じく北米の聖地であるアリゾナ州のセドナほど観光
地化されていない。特にピークを過ぎた10月に入ると、一層ひっそりと静かな
佇まいをみせているようだ。

シャスタ山が美しく望めるスポットとして、私が最初に訪れたのは、ホテルに
ほど近い“Lake Siskiyu”(シスキュー湖)だ。
Shasta-2:レイクシスキュー_c0173978_444459.jpg

$1の入園料を支払って、湖畔の“ビーチ”と言われるところに行く。
夏場は遊覧船も出て、ビーチで泳ぐ人やキャンプ場を利用する人で賑わうら
しいが、今は人影もなく、店も営業していない。
一人、ベンチに腰掛けて、シャスタ山と向き合う。
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シャスタ山は頂上が二つある“ツインピークス”で、高い山が“シャスタ”、
低い方が“シャスティーナ”と呼ばれ、それぞれ男性エネルギーと女性エネ
ルギーを象徴し、この山全体が陰陽のバランスのとれた存在であるとされ
ている。
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朝日が眩しい。
しばし瞑想する。
目を開けると、白い鷹が一羽すぅーっと現れ、私の頭上を旋回して、高く、
遠く、消えていった。
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シャスタ山、流れる雲、見飽きることなく、ゆっくりと時は過ぎゆく。

さて、街に出よう。
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どこからでも、美しいシャスタ山が見える。
小さなショッピングセンターの中にある“Subway”で、ランチのサンドイッ
チを買う。トッピングに「ピクルスも…」というと、店のオジサンから
「え?ピクルス入れるの?僕はピクルス嫌いなんだよね…。」とおどけた顔で
言われた。
隣のスーパーマーケットで、夕食用にサラダとチキンとフルーツも調達して
おく。レジのオバサンが「まぁ、あなたのそのジャケットの色、とっても素敵!
私、そういう色大好きよ。」とユニクロのフリースジャケットをほめてくれる。
驚くほどみんな気軽に声を掛け合う。
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マウントシャスタシティは人口3,500人の小さな街。観光客以外は、全員顔見
知りと言ってもいいだろう。だから極めて犯罪が少なく、みな穏やかで、お互
い支え合いながら生活しているという雰囲気が伝わってくる。

さぁ、午後からは、シャスタ周辺のエネルギースポットの中でも、最も神聖な
場所とされている“Panther Meadows”(パンサーメドウズ)へ。
そこで私は、一生忘れられない瞳に出逢うことになる。
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by kyowado | 2008-10-25 05:44 | シャスタ旅行記