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響和堂Blog 『 湧玉 wakutama 』

シャスタそして高天原

先般「かがみ」についての考察をした時、
http://kyowado.exblog.jp/10596282/
「神鏡」に関する興味深いサイトをみつけました。
個人で所蔵していらっしゃる古代・中世・近世の鏡の紹介と、鏡の歴史と
変遷、そして鏡をめぐる考察がまとめられている「神鏡と宇宙」という
サイトです。
この中のあるページを開いたとき、「あ、シャスタ山だ!どうしてここに?」
と、一枚の画像が目にとまりました。
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ところが、文章を読むと、それは何と “ 阿蘇高天原 ”のシルエット!
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これが私の撮影したシャスタ山の写真。
あまりに似ているので、驚きました。

「 母なる大地があたかも子を産む瞬間のような巨大な陰(ほと)の形。この
  自然の形を起点として、巨大な岩とマウンドが阿蘇から熊本市にかけての
  50km にわたる直線上から全く外れることなく配置されている。この聖な
  る直線が、「高天原」の背骨、中心軸である。
  この直線上に配置された巨岩と巨大なマウンドから、さらに巨石が八方に、
  きわめて高度な幾何学によって正確に置かれている。これらの岩、マウン
  ド、石の全ては、太古の聖人(ひじり)たちによってそれぞれの意味を与
  えられた。いかなる人間であろうとも、 「高天原」を体験するとき、母な
  る大地が子を孕む姿、子を産む姿を目の当たりにする。「高天原」体験と
  は、世界最大の火山カルデラ阿蘇という巨大な子宮の中で、大地母神の胎
  内へ回帰することによって、深遠なる神秘の中に身を置く事ができる体験
  のことである。                            」
そう、記述がありました。
高天原は“ 天地のはじめ、神々の生まれ出る場所 ”とされ、天上界にあるとも
地上界に実在するとも言われ、日本各地に「高天原」と呼ばれる場所があります。
どこも聖なる場所として、天と地を繋ぐ場所として、そこに神の存在をみて
おり、どこが本当の高天原であるかを論じるつもりはありません。
しかしながら、2007年7月に不思議な導きで “ 阿蘇高天原 ” その中心である
「幣立神宮」を訪れた時に立てた “ 和の心を伝える ”という志から始まった
響和堂の活動です。それからまた導かれて訪れた聖地・シャスタが、この高天原
と驚くほど相似していることには、とても偶然とは思えぬ繋がりを感じました。
シャスタ山は富士山とエネルギー脈が繋がっているということは、たくさん耳
にしていましたが、シャスタと阿蘇高天原の繋がりに関する話は一度も聞いた
ことがありません。ネットで調べてみても、そういう記述は一切ありませんで
した。おそらく、私が最初の発見者?!
シャスタ(男性エネルギー)とシャスティーナ(女性エネルー)の男女のエネ
ルギーの融合からなる聖なる火山・シャスタには、古くから「 子宮 」として
ネイティブアメリカンの出産の場所にも使われていた聖地“ プルート・ケイブ ”
という洞窟があります。ここを訪れて祈った時に現れた、たくさんの精霊たち
が、私を祝福してくれたのも阿蘇高天原のある国から来たことを感じたのかも
しれません。(幣立“ ヘイタテ ” は、ホピ族の言葉で “ 扉を開く ” という
意味があり、日本の幣立の宮に関する言い伝えも太古からホピ族に残っている
そうです。)

私は、ここに神さまの大きな愛を感じます。
神さまはこの地球のあちこちに、こうした高天原、聖なる場所を配し、私たち
を見守り、導き、癒しとパワーを与えてくださっているのだと。
シャスタも高天原のひとつなのだと。

“ 高天原は蘇る ” と題されたこのページは、こう締めくくられていました。
「 孕む姿に象徴される、神と聖人の織り成した聖地の記憶を、古事記の作者
  は「高天原」(原=腹)としてとどめ、そして「高天原」を築きあげた聖
  人の叡智は、全世界に広がっていった。メソポタミア、エジプト、インド、
  ギリシャをはじめ古代の様々な文明が、偉大な外来者の影響のもと、高度
  な自然科学を駆使した建造物を持つが、それらを造り出した叡智の原型が、
  まさしく「高天原」に秘められている。                」

このサイトを管理していらっしゃる方にメールを送り、この “ 気づき ” を伝え
て、画像と文章の転載をお願いすると、快く了解してくださいました。
阿蘇高天原とシャスタ山が同じシルエットを持つことは、ご存知なかったそうで
「 そのあまりの相似に、まさに “ 神は大地をして語らしむ ” という言葉を
  思い出しました。教えていただきありがとうございます。 」そして、
「 サイトは、阿蘇高天原賛美みたいになっていますが、実のところ、シャスタ
  山や富士山のように、世界中には様々な聖地があり、そのどれもが同じよう
  に人類に残された素晴らしい贈り物であると思います。
  これらを「点」として、それがつながって「線」となりそして世界をおおう
  「面」と進化して、この地球全体が本物の聖地になればと、心から祈って
  います。   」というメッセージを頂戴しました。

なんて素晴らしいメッセージでしょう。
私は喜びに満たされて、とても幸せな気持ちになりました。
この“ 気づき ”、そしてこのご縁を心から感謝します。

■ 神鏡と宇宙
http://we.magma.jp/~ark/sinkyou_utyuu/

by Emi Nakamura
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by kyowado | 2009-01-31 15:35 | シャスタ旅行記 | Trackback | Comments(0)

10月18日(土)
ペヨテセレモニーも終わり、夜通しの儀式だったというのに、疲れや眠気を
感じることもなく、実に爽快な気分である。この特別な儀式を終えた充実感
で、みんなの表情も喜びに満ちている。
Y氏が私のために、写真を撮らせてもらっていいかメディスンマンに尋ねると、
快くOKしてくれた。
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右がメディスンマンのフロイド氏。左のお二人は、儀式を手伝ってくれた友人。
みなシャイアン族である。
「ティピの中には、まだ精霊たちがいるから、もう少し中でゆっくりすると
 いいよ。」と言われた。
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しばらく、じっと火をみながら、儀式の余韻に浸る。(スッピン初公開)
精霊が漂うのを感じる。
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入口に立つ男性は、一見して白人だが、スー族の血が流れている。
そういう若い男女が何人もいた。幼い子ども達のママは、みんなネイティブ
アメリカンの古い子守唄を歌う。
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ティピの天井を見上げると、日の丸が掲げられているようで、この光景も
私にとっては偶然ではなく、日本に戻ってからの果たすべきことの確信を
得たような、そんな気さえした。

2時間くらいゆっくりして、さぁ、次は「スウェットロッジセレモニー」だ。
スウェットロッジとは、発汗小屋。すなわち、焼けた石に水を掛けて蒸気を
出す、原始的なサウナのようなテント。これに入って祈りの言葉と歌を捧げる
儀式である。
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ペヨテセレモニーの後とあって、次の儀式の参加者は約20名に。
テントはすきまなく毛布で被われ、中は真っ暗である。
その中に、直径20〜25cmくらいの真っ赤に焼けた石が一回に5〜6個
入れられ、それに水を掛けると、じゅわーっという音と共に、ものすごい
蒸気が立ちのぼる。
水を掛け、儀式を進行するのは、ティピの前で撮った写真の、私の左隣に
いるシャイアン族の男性だ。順々に指名され、自己紹介や、それぞれの想い、
そしてネイティブアメリカンの歌を歌う。
約20分間が1セットで、入口を開け、外の光と空気をいれて休む。
これを4セット行う。
ネイティブアメリカンの聖なる数字は「4」である。4方向、4本の柱、4色、
4回など、4に基づいていろいろなことが構成される。

真っ暗な中に、焼けた石のオレンジ色が光る。その石の色で、いろいろなこと
も占えるらしい。原始的なサウナとはいえ、テントの中はかなりの熱さ。
石の数を増やすと、熱気というより顔が痛いほどの熱波でテントが充満する。
なおかつ、激しく祈りの歌を歌うので、回を重ねる毎にものすごい汗が出る。
未だかつて、こんなに汗をかいたことがないというくらいの汗だ。
しかし、不思議なことにやればやるほどリフレッシュして、力がみなぎって
くる。全ての細胞が浄化され、活性してくる、なんと不思議な感覚!
「まだやる?」
「もちろん!」
ひと通り終えてもまだ元気なので、更に石を入れ、セレモニーを続ける。
最終的には7〜8名になっただろうか。7セット行った。
みんなもうぐったりという感じで、地面に伏せたりしていたのだが、私は
自分でも信じられないくらい元気。
ひとりだけ「 I'm fine !! 」とゴキゲンだ。

シャワーを借りて、着替えをし、少し休んで、さて、そろそろお別れの時間。
みんなに“ありがとう・さようなら”の挨拶をする。
「二つの浄化の儀式を終えた後だ。今日はゆっくり身体を休めるように…。」
とメディスンマンに言われる。
ビルさんが「エミとYは、これからウェディングベルか?!」ひやかすと、
みんなから「ヒュ〜ッ」と笑いと歓声があがる。
「ううん、私はこれから5時間運転して、サンフランシスコ空港のそばの
 ホテルに行くの。明日、日本に帰るのよ。」
みんなが、顔を見合わせる。
「ひとりで?」
「そう、ひとりで…。」
「全く、あなたって…何で出来てるの? …エイリアン?」
「彼女は、ターミネーターだな。(笑)」
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すっかり友達になったコビィが「エミ、写真撮って。元気でね。」と、
庭の樹から青リンゴをもぎ取って、私の手のひらにいれた。
コビィにも、スー族の血が流れている。
「エミと一緒にポテトサラダを作ったこと、忘れないわ。」ビルさんの恋人、
ジョアンナさんとは誰よりも長くハグした。
「ありがとう。ジョアンナのレシピは、日本のお友達に教えるわ!」そして、 
「今、すごく元気で、すごくハッピー! みなさんに会えて本当に嬉しかった。
 ありがとう!」

マウントシャスタシティに戻って、お茶を飲みながら、サンフランシスコ近郊
の交通渋滞の時間をさけるために、16時に出発することにする。
21時過ぎにはホテルに着くだろう。
Y氏に心からの感謝をして、お別れする。
彼がいなければ、体験できなかったことが山ほどある。
たくさん日本人を案内している彼からも「この1週間で、エミほどの体験ができ
た人は、まずいないよ。まさに、奇跡の日々。僕も一緒に体験できてよかった。
素晴らしかったね!」と言ってくれた。

サンフランシスコ空港近くの「クラリオンホテル」には、優秀なカーナビの
お陰で、スムーズに到着した。
ペヨテセレモニーからスウェットロッジセレモニーまで、夜通しの12時間に
及ぶ儀式を終えた後、5時間運転(5分のトイレ休憩以外はノンストップ)した
にも関わらず、私の全身はエネルギーに満ちて、消耗するどころか、益々冴え
わたるような感覚だった。
“ …私は強い。…とても強い。神さまは私に、これだけ強い精神と強い身体を
 与えてくださった。これを活かさないわけにはいかないのだ。私は、何でも
 できるのだ。” 
私は、確信した。 自分の強さを。
私は、進む。 迷うことなく、信じる道を。  
真の愛で、言霊と音霊を伝えていこう。 
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コビィにもらった、リンゴをかじる。
口の中に広がる甘酸っぱさに、思わず涙が出た。
私のまわりにいる全ての人を、もっと愛そう、そして、
これから出会う全ての人に、愛を伝えよう、心からそう思った。

19日(日)サンフランシスコ発 13:20 ー 20日(月)成田着 16:20

こうして、私の奇跡の日々は終わり、これからまた、新しい奇跡の日々が始まる。
私の国で。 愛する日本で。
 
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by kyowado | 2008-11-13 19:16 | シャスタ旅行記 | Trackback | Comments(0)

10月17日(金)
当初、今回の旅は19日(日)に帰国する予定で、17日にサンフランシスコに
入って1泊し、翌18日の昼過ぎの便に搭乗しようと計画していた。しかしながら
帰りの便が満席でキャンセル待ち。直前になっても空席がでなかったため、1日
延泊して20日(月)に帰国することにした。
それを決定した直後、Y氏から「僕の友人が、シャイアン族のメディスンマン
(宗教的指導者)を招いて、特別な儀式“ペヨテセレモニー”をするっていう
情報が、今日入ったんだ。 参加してみる? 一日延泊になったのもこの儀式に
出るためなんじゃないか、って気がするくらい、グッドタイミングじゃない?」
ネイティブアメリカンの特別な儀式! 私の心は躍った。
今回の旅の目的を、パワーを高めることとしていた私だ。旅の終わりに、精神と
肉体の浄化を行う特別な儀式を受けるなんて、これ以上の締めくくりはないだろう。
「“ペヨテセレモニー”は深夜0時に始まって明け方に終わる夜通しの儀式。
 その後更に“スウェットロッジセレモニー”を受けるというかなりハードなもの
 になるけど、大丈夫?」
「やります! 是非参加させてください!」

そして、その日がやってきた。
Y氏の友人、今回メディスンマンを招いたビル・バッファロー氏から電話が入る。
「今晩、そして明日の朝に食べるものと、デザートを何か持ってきてくれよ。
 寒くないように毛布やクッション、長時間になるから背もたれのある座椅子が
 あるといいね。」
昼過ぎにスーパーマーケットに行き、サラダやパン、サルサ、ケーキ、ジュース
など、Y氏が実に手際よく買い物をして、ウィードにあるビルさんの家へ向かう。
「儀式が始まるのは深夜だけど、早く行って少し仮眠させてもらおう。タフな
一日になるからね…。」
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ビルさんは50代後半だろうか、ハワイ出身の自然崇拝者で、ネイティブの人たち
との交流も深く、こうした儀式の主催を時々行っているそうだ。
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庭には今夜の儀式が行われる“Tipi(ティピ)”と呼ばれるテントが作られて
いた。
ビルさんの家に入ると、恋人のジョアンナさんが、キッチンに立ち、みんなを
もてなすために料理を作っている。
「何か、お手伝いしましょうか?」
「まぁ!嬉しいわ。もうすぐ、七面鳥の丸焼きが一羽焼き上がるところなの。
あともう一羽焼いて、それからポテトサラダを作るのよ。ジャガイモの皮を
むいてくれる?」
「オッケー!」
「それからゆで卵、このまま7分ゆでたら冷たいお水に入れて、殻をむいて。」
「オッケー!」
「オリーブの缶詰開けて。汁は捨てていいわ。タマネギをスライスして。」
「オッケー!」
「まぁ、エミ! ゆで卵、パーフェクトだわ。」
「ジョアンナが7分って言ったから、ちゃんと時間計っただけよ。」
「これから、私のスペシャルな味付けを教えるわね。マヨネーズいれて。」
「ストップって言ってね。」
「はい、いいわ。そして、マスタード2種類と、ハーブスパイスを3種類、
これとこれね。そして、塩、胡椒と…味見してみましょ!」
「ん〜〜〜、デリシャス!!」
「いいわね。と、七面鳥が焼き上がったわ。エミ、見て!いい感じね!」
「すっごーい!ジョアンナは天才料理家だわ!」
「うふふ、まぁね♪」
カリフォルニアの初めて訪れた友人宅のキッチンで、料理を手伝っている私。
なんだか、信じられない楽しい体験。
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ビルさんの飼っている猫、ティガ。とっても人なつっこくて、お利口さん。
テント作りも料理も終わって、ヘーゼルナッツフレーバーのコーヒーを
飲みながらお喋り。
「日本の歌を知ってるよ。さくら〜さくら〜やよいのそらは〜」とビルさん
が陽気に歌い始める。嬉しい。私も一緒に歌う。

少し仮眠させてもらって、起きた頃には参加者が続々と集まってきていた。
みなそれぞれに料理を持ち寄り、調理を始め、伝統的な食事“バッファロー
ミート”の用意をし、また思い思いに食事し、談笑している。
儀式を執り行うシャイアン族のメディスンマンの一家とその友人たち、
スー族、カルーク族、ほとんどの人がネイティブアメリカンに所縁のある
人たち、総勢30名。全員アメリカ国籍で近郊に住み、メディスンマンに
導かれる自己の浄化の儀式を、これまで何度も体験している人ばかり。
それでも様々な儀式のうち、“ペヨテセレモニー”はペヨテというサボテン科
の幻覚作用を起こす植物を摂取して行うもので、ネイティブアメリカンの儀式
にのみ政府が使用を認めているという特別なものだ。しかも夜通し行われる
ため、海外旅行者で参加できる機会は極めて少ないだろう。
しかも英語がろくに話せない日本人旅行者の私。だが“Y氏の恋人(?)”
ということで、みな温かいハグで迎えてくれた。

私もできるだけみんなとふれあいたいと思い、中に入っていく。そうすると
なんとか伝わるし、理解できるし、臆することなく、とても楽しい時間が
過ごせる。心を開けば、なんとかなるものなのだ。英語の話せる人にとって
は何でもないことかもしれないが、言葉で充分に伝えられないと思うと
不安もある。今回、Y氏の存在に実に助けられはしたが、自分を開放して
相手と調和すること、ひとつになることを一日目に教えてくれた、パンサー
メドウズの女神の瞳にも導かれて、コミュニケーションの取り方を学ぶ
こともできたと思う。
まず、真心こめて相手をみつめること。これがはじまり。

さて、儀式が始まるまで、まだ時間がある。赤ちゃんのニコラスとエンジェル、
5歳のソフィアと6歳のコビィ、4人の子ども達と遊んだ。
こうした儀式に子どもがいることや、夫婦、恋人で参加することは、とても
意味のあることらしい。
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by kyowado | 2008-11-11 23:11 | シャスタ旅行記 | Trackback | Comments(0)

深夜0時。 儀式が始まる。
一列に並び、一人ずつ、厳かな気持ちで、ティピ(テント)の中に入っていく。
ティピの中では、必ず入口から時計廻りに移動する。
儀式の間はもちろん撮影していないので、イメージが伝わりにくいかもしれないが、
ティピの中央に火が焚かれ、みんなが車座になって座る。入口の反対側にメディ
スンマン(宗教的指導者、シャーマン)のフロイド氏とその家族が座る。
儀式は、それぞれの手で巻きタバコを作ることから始まった。
トウモロコシの皮を乾燥させた、6cm×8cm位の紙を唾液で湿らせて柔らかくし、
その上にタバコの葉をおいて巻き、スティックを作る。順にまわってくる焼けた
丸太棒で火を付ける。そして吸う。
しばらくして吸い殻は回収され、焚き火の廻りに丁寧に並べられる。タバコの
煙は、精霊との通信媒体となると聞いたことがある。
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( ※この写真は、儀式終了後に許可を得て撮らせてもらったもの。)
そして、メディスンマンが話始める。
一族の話、いかに苦しく厳しい迫害の歴史があったか…。
涙を流し、そして歌う。
運命を呪わず、決して神を疑わない。いかなるときも、神に近付こうと浄化
を続け、祈り続ける。
ウォータードラムとラトル(ガラガラ)とイーグルの羽、セイジの枝を、
時計回りに一人ずつ受け取り、廻していく。
メディスンマンに指名された人が、祈りの言葉と歌を歌う。
自己紹介や、心の奥のいろいろな想いを語り、嗚咽やすすり泣きもあちこちから
聞こえる。歌は、もちろん、古くから伝わるネイティブアメリカンの言葉に
よる歌詞だが、母音を追って、私も一緒に歌う。 力強く! 神に届けと!

これが朝まで続くのだが、その語りと歌の合間に、ペヨテを乾燥させて粉にした
ものと、煮出してお茶にしたものが廻ってくる。これを食べて、飲む。
苦い。とてつもなく苦く、じゃりじゃりと灰を口に含んだようで、マズイ。
しばらくすると、嘔吐を繰り返す人も出てくる。地面に吐き出されたものは、
すぐに場所を清浄に保つために掃除され、新しい土がもられる。
ペヨテのメディスンは、人によってとても強い作用を起こすもので、幻覚に
よって、いろいろなビジョンを見せられる場合もあるという。
あまりにひどい嘔吐のため、リタイアする人も出る。みんなが「 Thank you ! 」
と声を掛けて、その人がティピから出るのを見送る。
儀式の間、3度ペヨテが廻ってきたが、私は全く、なんの変化もなかった。

メディスンマンの奥さんが、女性(母)としての役割で水を汲んできて、みな
に与える。
息子さんがウォータードラムを叩いて、祈りの歌の演奏する。
同じシャイアン族の友人は、入口近くに座り、絶え間なく火を焚き続ける。
そして、地面を清浄に保つ係など、それぞれが役割をもって、儀式は進行する。
ゆっくりと、静かに、時に激しく、時に深い悲しみに満ち、そして愛と感謝の
祈りで精霊がティピの中に訪れるのを感じ…。

「日本から来た友よ。私たちのために、何か祈りの言葉か歌を歌ってくれな
 いか?」 ネイティブアメリカンの古い歌が歌える男性しか指名されていな
かったのに、いきなり、メディスンマンの声が私に掛かった。
英語では、うまくお祈りの言葉は話せない。
「私は、英語が得意ではないので、歌を歌います。ビルさんも知っていた
 日本の古くから伝わる歌“ さくら さくら ”です。

    さくら さくら  弥生の空は 見渡す限り
      霞か 雲か 匂いぞ出ずる
         いざや いざや 見に行かん      Thank you... 」

心を込めて歌った。
歌詞の中に、“ 弥生の空は ”とあるが、実は私の母の名前は“弥生”である。
みんなが先祖や家族の話をし、涙し、歌っているのを聞いて、私はこの場所で、
母の名前の入った歌詞を歌い上げたかった。 これ以上の選曲はないと…。
歌いながら、喜びに心がふるえた。
そして、みんなが喜んでくださった。 嬉しい。本当に嬉しかった。

儀式の終わりは、ティピの中でとる朝食。
とうもろこし、野いちご、豆、チキンをそれぞれ煮た鍋を順に廻して、手のひら
にのせて食べる。昔ながらのネイティブアメリカンの食事。
朝7時。
時計回りに一人ずつ、ティピから外へ出る。
「 Good Morning !! 」みんな声を掛け合い、ハグし合う。
そして、みんなが、口々に素晴らしい歌だったと褒めて下さる。
あぁ、この至福の時を、深く感謝する。
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by kyowado | 2008-11-11 23:11 | シャスタ旅行記 | Trackback | Comments(0)

10月16日(木)
「明日はネイティブアメリカンの儀式に参加するから、聖地を巡るのも今日
だけだね。“ Pluto Caves(プルート・ケイブ)”に行こう。」
この洞窟、一人で行くのは危険な場所と言われているが、どうしても訪れたい
という想いがあったので、Y氏の提案がとても嬉しかった。

「ちょっと用事があるので、YREKA(ワイリカ)の街まで足を伸ばすよ。」
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マウントシャスタシティからハイウェイを北上すると、20分もしないうちに
砂漠地帯のような景色が広がる。
シャスタ山は、ツインピークスのシャスタとシャスティーナの位置が逆になる。
これまでとはまるで趣が異なる景観だ。
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ワイリカは、ゴールドラッシュの時代に栄えた街。
金を求めて集まってきた人々が寝泊まりし、酒場(2階が娼館)が軒を連ねた
当時の面影が残る街である。
「ねぇ、マウントシャスタシティもそうなんだけど、ネイティブアメリカンの
聖地があちこちにあるわりには、ネイティブの人の姿や工芸品とかお土産物も
少ない気がするんだけど、どうして?」と、Y氏に質問する。
「それはね…ゴールドだよ。カリフォルニアに金鉱が発見されてからは、白人
たちが先住民族を全て追い払ったんだ。虐殺したり…家を焼いたりして、この地
にいられなくした。この地で生き残れなくしたからだよ…。」
土地を明け渡して強制的に指定居住区へ移動させるか、戦争か。
何百年にもわたる差別の歴史のなかで、土地を奪われ、何百万という人々を
虐殺された先住民族たち。
美しいシャスタの山にも、清らかな水の流れにも、その悲劇の記憶がある。

プルート・ケイブに向かおう。
ハイウェイを降りて、WEED(ウィード)の街を通り抜け、民家も店もない道路
を進むと、うっかり見落としてしまうような細い柱に「 Pluto Caves 」の文字。
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このあたりには、ネイティブアメリカンの人たちが浄化に使うことで知られて
いるホワイトセイジが群生している。
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ゲートから10分くらい歩くと、岩場にケイブの入口が見える。
この洞窟は、侵入許可されている所は数キロまでだが、数百キロ先のオレゴン州
まで続いているという。
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暗闇の中、かなり足場の悪い岩を超えていくため、懐中電灯がなければ歩けない。
時折、「 Skylight(スカイライト)」と呼ばれる光が差し込む場所がある。
この洞窟は、ネイティブアメリカンの生活の場所、出産の場所とされていたら
しい。しかしながら、私には「誕生」よりも「死」の気配の方が強く感じられた。
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何もない洞窟内に漂う濃密な気配、息が詰まるような感覚。
私は、祈った。
「神を尊び、家族と仲間を愛し、優れた叡智と勇気をもった人々の魂を讃えます。
深い悲しみを超えて、この地におわす御霊よ、どうぞ愚かなものを赦し、か弱き
私達をお守りください。あなた方から伝えられた学びに、感謝します。」
そして、洞窟内に自分の声を響かせた。
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これまで遭遇したことのない程の、たくさんの精霊が集まってきた。
この場所で、お祈りすることができて本当によかった。
「ありがとうございます」と何度も呟いた。
暗い洞窟を出ると、光が眩しい。
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何故か、何もない空中に向かってシャッターをきっていた。
力強く、そして優しく包み込むような美しい光。
洞窟に入る前とは全く違う、深い静けさに心が包まれるような感覚を憶えた。
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「 早めに夕食をとろう! 今日は中華にしようか。」
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Y氏に連れられて行ったのは、「 CHEN & LEE'S(チェン&リーズ)」と
いうレストラン。うん、美味しい!
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例によって、たくさん残った料理をお土産に。会計の時に、おみくじクッキー
をもらう。私のクッキーの中に入っていた紙には、
「 Financial prosperity is coming your way.」と書いてあった。
金運上昇まちがいなし!(笑)

ウィードの街にある「 PAPA'S PLACE(パパズプレイス)」というパブへ行く。
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Y氏の友人のブルースバンドがハウスバンドとして出演する店だ。
「ラムをロックで!」、1ショット4ドル。
ハウスバンドの演奏のあとは、楽器持参のお客さんが一人二人と加わって
メンバーチェンジしてジャムセッション。
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一番右のギターのオジサマは、ハウスバンドのボーカルで、私の泊まっている
マウントシャスタリゾートを建てた大工さん。
飛び入り参加の女性ヴォーカルは、シスキュー大学のスタジオでTV番組を
収録した時にVTR撮影の手伝いをしていたアンナ。彼女はとってもパンチ
の効いた素敵な声だ。英語の下手な私にとてもわかりやすく、楽しくお喋り
してくれた、シャスタで一番最初の女友達。後ろのドラマーは、アンナの
ダーリン。二人はいつもどこへ行くのも一緒。
ベーシストは飛び入りの米軍兵士さん。「佐世保にいたことがあるよ。」と
言っていた。
「 同じの、くださーい。」4杯目…いい気持ち。みんな友達。
シャスタに来て、初めての夜遊び。時計は23時。 
「エミ、またシャスタに来てね!」みんなとハグして、おやすみなさい、
そして、さようなら。 …また、会いましょう。
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by kyowado | 2008-11-11 06:01 | シャスタ旅行記 | Trackback | Comments(0)

Shasta-9:マクラウド滝

二つの美しい湖を訪ねる、約3時間のハイキングを終えて、「よし、今日は
McCloud Falls(マクラウドの滝)まで廻ろう!」とアクティブに動くことに
する。
このマクラウドリバー周辺も、古くからネイティブアメリカンの聖なる場所
とされ、そこにある滝には心に積もったネガティブな感情をクリアにする力
があると信じられていたそうだ。ローワー、ミドル、アッパーと3つの異なる
趣をもった滝がある。
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まずは、ローワーから。
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ローワーからミドルへは、川沿いのトレイルを歩いて行く。
木漏れ日の美しい、素敵な小径だ。
このトレイルはキャンプ場の脇を通る。
お肉の焼けるいい匂い…大きくて立派なキャンピングカーが数台並び、
アウトドアーを楽しむ家族の姿があった。
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ミドルフォールズに出た。
美しい。
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アッパーへは車で移動するため、トレイルを戻る。
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キャンプ場で見かけた親子が、マス釣りに興じていた。
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気持ちいいなぁ。
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アッパーに向かう途中に、ミドルが眼下に見えるポイントがある。
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そして、アッパーフォールズへ。
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3つの滝を見終わると、もう、夕暮れ。
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マクラウドの街から見えるシャスタ山。
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マウントシャスタシティから車で約30分、かつて林業で栄えたこの街も
今は人口1,500人の小さな街。ゆっくりと、静かに、時は流れる。

さてと、お腹が空いた。
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今夜は、メキシコ料理の人気店“ Casa Ramos (カーサラモス)”へ。
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美味しい!
例によって、食べきれない量なので、お持ち帰り用BOXをもらう。
アメリカでは食べきれないほどの量をだして、持ち帰らせるのが当たり前、
繁盛店の条件だそうだ。
日本なら平均的な残さない量にして、その分値段を安くすれば?と思う
が、「値段より、とにかくお腹いっぱいにさせること」が一番なんだとか。

今日はよく歩いた。 満腹、大満足。
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by kyowado | 2008-11-09 00:55 | シャスタ旅行記 | Trackback | Comments(0)

10月15日(水)
「今日は湖へ行こうか。とっても綺麗な湖が二つあるんだ。
 少し歩くけど、大丈夫?」
「もちろん!」
Y氏の案内で、キャッスルレイクへと向かう。
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途中のビューポイントで、美しいシャスタ山を望む。

シャスタには、レイクシャスターナやレイクシスキュー、レイクマクラウド
など、水が豊富なだけに湖が多い。
目指すキャッスルレイクは、ホテルのあるレイクシスキューから車で15分
くらい。(なぜ“レイク”が頭に付いたり後に付いたりするのだろう?)
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あぁ、ほんと。 なんて美しく澄んだ水でしょう。
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そして、静寂。
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紅葉した樹々が、水面に映り込んで、とっても綺麗。
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「これからトレイルを登っていって、1時間位の所にハートレイクがあるんだ。
名前の通り、ハート型の湖だよ。でもね、紛らわしいトレイルらしき道が
たくさんあって、何回も来ている僕でさえ、迷いそうになる。しっかり
ついてきてね!」とY氏。
ほんとだ。
「あれ?こっちだったっけ?!」と言いながら、どんどん登っていく。
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だんだん、シャスタ山が見えてきた。
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森を抜けると、岩場になって、よけいトレイルがわからなくなるが、
紅葉した低木が美しく、楽しいハイキングだ。
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そして、ハートレイクへ。
この時期、水位が低いのではっきりしたハート型はわからないのだが、
それでも、この静かで美しい景観にうっとりする。
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ハートレイクまでの道のりは、案内するものが一切なく、トレイルも非常に
複雑なため、余程慣れている人でなければたどり着ける場所ではない。
別の方向に廻ると、奥にシャスタが見える。
「エミ!こっちに上がってきてごらん!すごく、いい眺めだから…」
Y氏に呼ばれて、大きな岩を登ると…
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右手にシャスタ山、左手にベビーシャスタと呼ばれるブラックビュート山、
手前は先程のキャッスルレイク。
こんなに登ってきたんだ。 
あぁ、爽快。 なんて、いい気持ち。
神さま、ありがとうございます。
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しばし、祈る。
シャスタは光に満ち、水に溢れている。
光は“天”から降り注ぎ、水は“地”から湧いてくる。
シャスタが、天と地と繋がることのできる聖なる場所とされるのは、この
光(天)と水(地)の力強いエネルギーを感じることが出来るからだ。
私は、確信した。
この旅の意味を確信し、導いてくださった神さまに感謝した。

「 … 信じるままに、進みなさい … 心に湧くままに、よく祈り …
  … あなたの道を、歩まれよ … 」
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by kyowado | 2008-11-07 17:08 | シャスタ旅行記 | Trackback | Comments(0)

Shasta-7:UFO雲

モスブレーの滝から戻って、夕方Y氏と合流する。
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地元のケーブルテレビ局のスタジオがある、シスキュー大学へ。
音楽番組の収録を見学させてもらうことになった。
地元のブルースバンドが出演するもので、カメラマンも音響も全て地元の
ボランティア。誰もお金をもらわず、ただ大好きな音楽に関わりたい、
出演する友人をサポートしたい、そんな心意気が集まっての番組作りだ。
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今日のバンドは「 Space Messenger (宇宙からの使者)」。お茶目な
グレイ君をキャラクターにしている。
パーカッションのオジサマ、もう60歳は超えてる?酔っぱらって、リズム
メチャクチャだぞ。あ、それ、そんなにマイク近づけちゃダメだって!
ハラハラしながら、くすくす笑いながら、収録が進む。
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編集されたライブ映像がモニターに映る。
19時過ぎに始まり、30分番組を2本撮って、22時頃終了。
みんなY氏の友人なので、和気あいあいと楽しい時間を過ごせた。普通の
旅では、なかなか体験できないな、こんな夜。

スタジオを出て空を見上げると、ん? 何だ?
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変わった雲が出ている。
「 Oh ! Space Ship Cloud ! UFO雲だよ!」
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本当に、宇宙船をすっぽり包んでいるかのような雲。
シャスタでは、UFO目撃談もUFO雲も珍しいものではない。
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「宇宙からの使者」の演奏の後に、「宇宙船雲」。
シャスタは、全てが自然に受け止められる。

夜も22時を過ぎると、空いているレストランはほとんどない。
「バーガーキング」だけだ。
ドライブスルーに寄ると、同じ目的の車が数台いる。
チーズバーガーととフライドポテトの、アメリカンな夜。

今日は、線路、滝、ブルースバンド、UFO…。
シャスタの日々は、まだ続く。
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by kyowado | 2008-11-04 22:12 | シャスタ旅行記 | Trackback | Comments(0)

Shasta-6:モスブレー滝

10月14日(月)
昔は海外旅行というと、次にいつこの国を訪れることが出来るかわからない
から、あちこち廻っておこうとびっちりスケジュールを立てて、それに従って
一日フルに動いたものだった。
もともと段取り・根回し・下調べバッチリ派の性格。せっかくだから、もった
いないしと…。それが、ここ数年は一都市をゆっくり、その日の気分で行動し
ようと旅の楽しみ方も変わってきた。

8日間、シャスタでゆっくり過ごそうと決めたので、朝早くから、あそこへ行
こう!ここも行こう!と時間に追われることもない。午前中、のんびりとロッ
ジで過ごしてから、Y氏とランチを食べる約束。
マウントシャスタシティ一番の人気店「Black Bear Diner(ブラックベアーダイ
ナー)」へ。
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サラダ付きサンドイッチを頼んだが、かなりのボリューム。サンドイッチ半分は
持ち帰り用のBOXをもらう。おやつにしよう。

午後に仕事のあるY氏と別れて、今日は「Mossbrae Falls(モスブレー滝)」
に行く。ここは、岩肌の苔の上を這うように流れる水の線が、まるで日本の
「白糸の滝」の如く、とても美しい滝だそうである。
Y氏に地図を書いてもらって向かったのだが、どうも目印のゲートが見つから
ない。どこをどう間違えたやら…丁度踏切で、列車が通り過ぎるのを待ってい
た車を見つけ、車を降りて教えてもらうことにする。
「あぁ、ハイウェイの出口がひとつ先なんだよ。もう一度5号線に戻って、
そこから…えぇっと、書くものある?ここを通って、こっちへ行って、ここ…」
と親切にオジサマが教えてくれた。

「どうもありがとう!」と再び、車に乗り込んでハイウェイへと戻ろうとする
と、入口で先程道を教えてくれたオジサマが車から降りて、腕組みして待って
いた。
窓を開けて「こっちでいいんですよね?」と声を掛けると、「僕が案内してあ
げるから、ついておいで!」と手招きする。うわぉ。
オジサマはハイウェイを通らずに下道をずんずん進む。途中、オジサマ自身も
不安になってか、路面にあった店に入って店主に道を確認しながら…。
そして、踏切わきの空き地に車を停めて、こう言った。
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「ここに車を駐車して。これから20分くらいかな、線路を歩いていくんだよ。
途中列車が通るかもしれないから、音が聞こえたら右側によけて。しばらくす
ると鉄橋が見えるから、そうしたら、その手前を右に降りて。すぐに滝が見え
よ!じゃぁ、気をつけてね。」
なんて親切なんだろう!
仕事の途中だったろうに、約20分くらいの道のり、わざわざ目的地まで先導
してくれた。
「ありがとう!本当にありがとう!シャスタの人はみんな親切で、こんな素晴
らしいところはないわ!」と感激して言うと、「当然だよ。こんな美しいご婦
人が迷っているのに、放っておけるわけないじゃないか。」と言ってくれたよ
うな気が…未熟な英語力ではそう聞こえた。(笑)

さて、線路を歩く? 線路の脇の道を歩く、じゃなくて? 
ホントだ。脇道も柵もない。線路の砂利を歩くと足を痛めそうなので、枕木を
歩いていく。
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まるで映画「スタンド・バイ・ミー」だ。実際、この鉄道のオレゴン州よりの
線路や、近くのマクラウドという小さな街がロケ地に使われたらしい。
スリル満点!こんな所を一人で歩いているなんて、すっごく楽しい!
途中、誰にもすれ違わない。たった一人。
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ようやく鉄橋が見えてきた。
手前を右に降りる…と言っても、なんの案内看板も、矢印もない。
「Mossbrae Falls」なんて、どこにも書いてない。足跡のあるところをたどっ
て、降りていくと沢に出た。
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おぉ、滝だ!
この時期は水量が減っていて、夏場ほど勢いのある白糸をみることはできない。
それでも充分に美しい水の流れ。
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釣り人が場所を移動すると、また私一人。流れる水の音だけ…。
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清浄な空気、眩しい光、見飽きることのない美しい水の流れ、そして音。
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「ついておいで」と小鳥に誘われる。
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ぴょん。
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どこへ行くの?
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滝の裏側へ。 そっちまで、行けないわ!
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しばらくまどろむ。あぁ、なんて気持ちいいのだろう。

さてと、そろそろ、線路を戻るか…。
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イモリがずっとついてきてくれる。
列車通過のドキドキはなかったが、冒険の先に観た美しい滝に、心躍る午後
だった。
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by kyowado | 2008-11-04 21:06 | シャスタ旅行記 | Trackback | Comments(0)

10月13日(日)
お昼前に、マウントシャスタシティでY氏と待ち合わせ。
初めて会うY氏は、私と同年代だが、かなり若々しくて爽やかな印象だった。
遠い遠い昔、会ったことがあるような懐かしい感じ。
イタリアンレストラン「Strings(ストリングス)」で昼食をとる。なかなか
素敵なレストランだ。
シャスタの印象や、パンサーメドウズでの感動の出会いなど、日本語で饒舌に
話していると、一人の女性が店に入ってきた。スピリチュアルな強いオーラ
を感じる女性だ。Y氏の友達だった。
「日本から来たエミだよ。」とY氏が紹介してくれると、彼女はじっと私を
見つめて、言った。
「貴女には、会ったことがあるわ…。」
「エミはシャスタに来たのは初めてだよ。」とY氏が言うと、
「いいえ、ずっと昔…。私達は会ってるわ…。」そう言って微笑んだ。
シャスタでは、こういう会話が日常的なのか、それとも魂が呼び合うのか
懐かしさを感じる瞳にばかり出逢う。
魂の故郷と言われるのは、こういうことからかも…。

食事を終えて、街のクリスタルショップやヒーリンググッズショップ、オーガ
ニックフード・グロサリーストアなどでショッピング。
聖地シャスタだけあって、スピリチュアル関連の店が多い。(とはいえ目抜き
通りは本当にあっと言う間に一周できる小さな街なのだが…)
「Rainbow(レインボー)」というヒーリンググッズショップに入ると、スタッフ
は日本人女性だった。晴子さんというアーティストで、自身の作品である可愛ら
しいエンジェルや動物のイラストをモチーフにしたオリジナルグッズも展開しつつ、
店のスタッフとして働いている。日本人経営者の店で、東京・中目黒でも展開
しているそうだ。
「シャスタにはどのくらいいらっしゃるんですか?」と晴子さん。
「8日間です。のんびりね。別に何か見つけようとか、気づきが欲しいとか、
そういう目的じゃなくて、ただただ、天と地と繋がっていいエネルギーを
感じるために来たので、気楽に楽しんでます。でもね、さすが、シャスタだわ!
パンサーメドウズでね……」と、女神の瞳との出逢いの話をする。
ひとしきり日本語のおしゃべりを楽しんで、店を出る。

マウントシャスタシティパークへ。
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ここの公園の中にある「サクラメントリバー・ヘッドウォーター」で水を汲む。
ここは、シャスタ山の雪解け水が湧き上がり、サンフランシスコ湾へ通ずる
サクラメントリバーの源泉だ。
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シャスタのミネラルウォーターが、日本でも広く販売されている「クリスタル
ガイザー」であることはご存知だろうか。コンビニに置かれているボトルを
見ると、採水地:ウィード(シャスタ水源)と書いてある。
シャスタの水は豊富で、蛇口をひねればクリスタルガイザーが出てくるよう
なものなのだが、更にエネルギーの高い聖なる水を求めて、この源泉や、
パンサーメドウズまで車を走らせてやってくる人が後を絶たない。
私達の身体の半分以上は水分だ。よりよい水が、よい身体を作ることを、みな
知っているのだろう。
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公園の中の森を散策すると、恋人達のベンチのような樹もあって、なんとも
素敵な憩いの場。

Y氏といろんな話で盛り上がっているうち、夕暮れに。
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夕陽に照らされたシャスタも美しい。
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野の花。
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そして、まんまるお月さま。

ディナーは、Y氏と Mount Shasta Resortのレストランへ。
おしゃべりと買い物と散歩で過ごした一日。
これもまたよし。
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by kyowado | 2008-10-30 01:00 | シャスタ旅行記 | Trackback | Comments(0)