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響和堂Blog 『 湧玉 wakutama 』

天照大神の御神教(みおしえ)を受けて、約二千年前に五十鈴川の川上、現在の
場所に皇大神宮(内宮)をご創建されたのは、第11代垂仁天皇の皇女・倭姫命
(やまとひめのみこと)です。
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この倭姫が年中のお祭り(神宮では年間千数百回のお祭りが執り行われています)
を定め、摂末社や御料を選定するなど、神宮の祭祀と経営の規模を確立されたのだ
そうです。
徴古館の向かいにある「 倭姫宮 」をお参りしてから、次に車で5分のところにある
「 月讀宮(つきよみのみや)」へと向かいます。
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この宮にお祭りされているのは天照大神の弟神・月讀尊(つきよみのみこと)。
そして御親神である伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊弉冉尊(いざなみのみこと)。
この伊佐奈岐宮(いざなぎのみや)と伊佐奈弥宮(いざなみのみや)は今回、是非
お参りしたいと思っていた宮です。
「 和の煌めき 」コンサートの根底には、イザナキ・イザナミの愛のエネルギーを
強く意識していました。イザナキ・イザナミは国を産み、神を産んだ夫婦の神様。
男女の「 道 」を示されました。
伊勢はイモ(女性)オセ(男性)のイセ。
「 伊勢の道 」は陰(女性性)と陽(男性性)の統合和合の道、「 男女の道 」なの
です。

次に向かったのは、更に車を走らせること30分、志摩の海に近い「 伊雑宮(いざわ
のみや)」。
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ここも瀧原宮とともに神宮の遥宮(とおのみや)と呼ばれる、内宮の別宮です。
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午後4時半すぎ。訪れる人も少なく、静寂の中でお参りをすることができました。
旅の最初の瀧原宮、そして最後に伊雑宮と、それぞれに遥宮を選んで正解でした。

厳かな気持ちで、この佳きお伊勢参りができたことを感謝しながら、鳥居の外
に出ると、んん?!なんだかいい匂い…。鰻だっ!
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お宮の向かいは鰻料理旅館の「中六」。まだ夕飯には早い時間なのに、地元
三重ナンバーの車が何台も駐まっていました。そういえば、この地は鰻料理が
有名らしく創業180年の老舗もあるとガイドブックに書かれていました。
(あとでネットでチェックしたら、その老舗の店よりも、この中六さんの方が
ガイドブックには載っていないけれど地元では評判の店として紹介されていま
した。)香ばしい鰻のたれの香りを嗅いだらこのままでは帰れません。
これから渋滞覚悟で東京へ戻るのに、車で鰻弁当を夕飯にしよう!と思い立ち、
「 すみませーん。鰻重、お持ち帰りにできますか? 」
しばらく待って、アツアツのお弁当を手に車に乗り込みます。
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伊雑宮の駐車場からから東京の自宅まで、丁度480km、6時間35分の道のり。
いざ、出発。

一直線に東京へ戻るつもりが、伊勢西I.Cに入る前に、外宮のそばの「 猿田彦
神社 」に通りかかりました。時計は17時30分、まだ間に合う。
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ここには猿田彦の妻と言われる天宇受売命(あめのうづめのみこと・天照大神の
岩戸隠れの際に、岩戸の前で半裸でエロティックに舞い踊ったことをきっかけ
に岩戸開きがなされたとされる)を祀る佐瑠女神社(さるめじんじゃ)があり
ます。芸能の神として信仰されていますので、響和堂としては素通りするわけ
にはいきますまい。旅の最後は、芸能の神様へのお参りでした。

さて、この3日間、私は関東近郊のナンバープレートの車に1台も遭遇しませ
んでした。かなり注意して見ていましたが、東海地方〜関西圏ばかり。
え? なんで? 6時間位なら車使わないの? ¥1,000だよ? と不思議に思いつつ、
街中で信号待ちしていると、「 おっ! 」という顔をされたり、「 これって
どこ? 」と指さしながら歩くカップルも…。
そうか? フツーはここまで車では来んのか…?
時間的に、四日市あたりまでは結構渋滞があり。途中サービスエリアで温かい
お茶を買って、さぁ、鰻弁当♪ これがまたメチャウマ! 江戸前の鰻のように
ふっくらと柔らかく蒸してあるのではなく、ぷりっと歯ごたえがあって、その上
米がウマイ。たれがバランスよくしみこんで、冷めても美味。
大当たりでした。

そうこうしているうちに、東名高速に入ると順調に流れ、予想時間通り午前1時
前に我が家へ到着しました。
翌朝は通常通り9時出勤でしたが、まったく疲れもなく頗る元気。これなら
しょっちゅう行けちゃいそう。

最後に…
倭姫宮でいただいたしおりに、倭姫命の御教えとしてこう記されていました。

「 人は天下の神物(みたまもの)なり。
       心神(たましい)を傷ましむることなかれ。 」

「 黒心(きたなきこころ)なくして、丹心(あかきこころ)をもちて、
  清く潔く斎(ゆまわ)り慎み、
  左の物を右に移さず、右の物を左に移さずして、左を左と右を右とし、
  左に帰り右に回る事も、万事違うことなくして、大神に仕え奉る。
  元(はじめ)を元とし、本を本とする故なり。 」

神書など読んだことはありませんでしたが、なるほどと感じ入ります。

天照大神が 「 この鏡を私だと思って祀りなさい。」 と孫神にお授けになられた
ことから、神宮のご神体は「 鏡 」です。
私は、神社にお参りするいつも思うことがあります。
「 ご神体=鏡 」に向かうと「 私 」が映る。 「 ご神体 」の中に「 私 」がいる。
神と私は「 ひとつ 」である。
「 ひとつ 」であることを知らせるために、「 鏡 」をお授けになったに違いない
と私は思うのです。
そこにとてつもない「 愛 」を感じるのです。
神道も仏教もキリスト教も関係なく、天の神様、宇宙創造神の愛に満たされた
気持ちになるのです。

by Emi Nakamura
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by kyowado | 2009-10-06 20:20 | 伊勢の道 | Trackback | Comments(2)

神楽祭を堪能した後は、先日大混雑で断念したご正宮の参拝へ。
石段の行列はなく、特別参宮の受付もすぐに出来、神職に案内されて御垣内で参拝
いたしました。
「 世界中のみんなが幸せでありますように、どうぞお導きくださいませ。 」

さて、おはらい町で伊勢名物、手こね寿司(マグロのヅケ丼のようなもの)と伊勢
うどんの昼食。特別参宮章に、美術館と徴古館の観覧もできると記載されていたの
でせっかくだからと行くことにします。
内宮から車で10分。
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「 神宮美術館 」では、式年遷宮に奉賛し美術品を献納された美術・工芸家を顕彰
するために、奉納作品を中心に、作家の代表作や近作などが展示されています。
秋野不矩・上村松篁・奥村土牛・小倉遊亀・片岡球子・平山郁夫…等々、錚々たる
芸術家の作品が約50点。これは見応えありました。
外宮・内宮の丁度中間地点に位置する建物ですが、なかなかここを観光ルートに
加える方が少ないのか、静かにゆったりとした気持ちで鑑賞することができました。
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「 神宮徴古館 」は、伊勢神宮に関する資料を展示してある博物館で、神宮の歴史
や神事についてとてもわかりやすく学ぶことができます。
神宮に奉納された御神宝や装飾品などの展示をみると、この神宮が日本において
いかに重要な神事を行う宮であるかがよくわかります。

神道について、皇室について、人それぞれのいろんな意見はあるでしょうが、
この神宮の在り方には、多くの学びがあります。
神宮では、衣食住において基本的に自給自足とし、お供えされる食物から食器類
まで手作りし、絹や麻の布も昔ながらの機織り機で手織りされます。
20年に1度の式年遷宮では、解体された木材をすべてほかの神社の建て替えなどに
使用し、木材の切れ端に至るまで再利用しています。森は「 育てる森 」と「 自然に
まかせる森 」の2つに分けられて「 神宮の森 」 と成し、自然との共生のモデルと
もいえるでしょう。
環境と衣食住の文化を両立させながら、「 常若(とこわか)」 の思想で循環を繰り
返し、古くに確立された技術・芸術を今日まで継承している。その意義を考えると
550億円という式年遷宮にかかる費用に関する議論よりも、これを行い続けている
日本人の精神性について、もっとみんなで認識を深めたいという気がします。

伊勢神宮式年遷宮広報本部公式ウェブサイトに、「 なぜ20年ごとですか? 」という
質問に対して、下記のように記述されていました。

「 なぜ20年かという定説はありませんが、その理由はいろいろ推定されます。
 まず20年というのは人生の一つの区切りとして考えられるでしょう。また、技術を
 伝承するためにも合理的な年数とされていますし、掘立柱に萱(かや)の屋根とい
 う素木造り(しらきづくり)の神宮の社殿の尊厳さを保つためにもふさわしいとさ
 れています。他にも中国の暦学から伝わったという説などいろいろあります。
  しかし、神宮の式年遷宮は建築物の朽損(きゅうそん)が理由ではありません。
 この制度が定められたとき、もう奈良の法隆寺は建てられていました。法隆寺は
 現存する世界最古の木造建築です。当時の技術で立派に永久的な社殿はできたはず
 です。
  神宮の「 唯一神明造(ゆいいつしんめいづくり)」は、いつでも新しく、いつま
 でも変らぬ姿を求めて、20年ごとに造り替えることにより永遠をめざしたのです。
 世界中には永遠をめざした石造の古代神殿がいくつもありますが、世界の建築家や
 文化学者が「伊勢は世界の建築の王座だ」と絶賛します。それは、原初のスタイル
 がいつまでも、どの時代にも存在し、今も昔も変らぬまま毎日お祭りがなされてい
 るからです。
  20年ごとに生まれかわるという発想、これは世界のどの国にも見られないもの
 です。しかも、神宮が新しくなることで、大御神の、より新しい御光をいただき、
 日本の国の「イノチ」を新鮮にして、日本全体が若返り、永遠の発展を祈るのです。
  そこには、常に若々しい生命の輝きを求めて止まない日本の民族性を伺うことが
 できます。 」

by Emi Nakamura
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by kyowado | 2009-10-05 20:20 | 伊勢の道 | Trackback | Comments(4)

今日雅楽と呼ばれている音楽は、飛鳥・奈良時代から平安時代の初めにかけて
中国大陸や朝鮮半島などから日本に伝来した音楽と、日本で古来より行われた
音楽(神楽歌など)の総称です。
雅楽は、その伝来や舞の有無によって管絃・舞楽・催馬楽(さいばら)・朗詠
・国風歌舞(くにぶりのうたまい)などの別があります。
中国や朝鮮では王朝の交代などに伴って早くに途絶えましたが、日本に伝来した
雅楽は宮中の儀式や社寺の祭礼に用いられて、今日まで連綿として伝承されて
きました。

9月23日、伊勢神宮・内宮にて、秋の神楽祭。
まずは、舞楽を行うにあたって必ず初めに奏される曲「 振鉾(えんぶ)」。
左方と右方の舞人が鉾を振り、天地を鎮め安んじて、天下の太平を言祝ぐという
大変めでたい舞楽です。
鉾で天地を「 厭う(はらう)」ことから「 厭舞(えんぶ)」と称されたものが、
鉾をふるところから「 振鉾 」の字をあてるようになったと考えられ、転じて
舞台を祓い浄める舞楽と観念されて、必ず舞楽の初めに奏されることになった
そうです。
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美しい装束の柄には、見事な手刺繍が施されています。
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次の舞は、「 迦陵頻(かりょうびん)」。これまで何度となく写真や絵で観てい
て、是非実際の舞を観たいと思っていた演目です。
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極楽に住んでいる鳥、迦陵頻伽(かりょうびんが)が美しい声で鳴き、舞い遊ぶ
様をかたどった曲と伝えられています。
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「 貴徳(きとく) 」は、高い鼻に鋭い目、髭を蓄えた白い面が特徴的で、異民
族の王侯が勇壮に戦う様を模したものといわれています。
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そして最後に「 長慶子 」という、舞楽終了の際に退出を催す退出音声(まかで
おんじょう)として必ず奏されるしきたりとなっている楽曲が演奏され、神楽祭
は終了。

神苑に雅やかな音色が響き、色鮮やかな美しい装束に身を包んだ舞人が舞う様は
まさに神遊び。神様にお楽しみ戴くために千数百年以上も前から変わらず続けら
れている神事が残る、日本という国。

 「 なにごとの おはしますかは 知らねども
             かたじけなさに 涙こぼるる 」 西行法師

by Emi Nakamura
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by kyowado | 2009-10-05 01:11 | 伊勢の道

9月22日、昼頃津市を出発して、伊勢I.Cを越えて鳥羽方面へ。
海沿いの「 タラサ志摩ホテル&リゾート 」 がこの日の宿泊先です。アジア初の
タラソテラピー(海洋療法)施設で有名なスパリゾートホテルであり、当初2連泊
する予定でしたが、思わぬところで嬉しいお招きを受けたので1泊のみとなりまし
た。日頃は “ エステに行くくらいなら美味しいものを食べる ” 派の私ですが、
せっかくだからとトータルケアの予約をしておいたので、チェックイン後すぐに
ヘルスチェックをして、タラソテラピー初体験です。
3時間のコースで、海水のジェット水流によるマッサージや海藻パック、水中スト
レッチなど、10のアイテムから好みのものを5つ選択するもの。
ゆったりと静かに、海のエネルギーに身体を委ねます。

施術を受けた後は、ホテルの和食レストランで厳選素材のフルコースということで
もちろん伊勢エビ・鮑・松阪牛が盛り込まれているのですが、誠に申し訳ないこと
に、前日の裸になるほどの美味しいおもてなしにはかないません…。
部屋ではゆっくりDVDでもと「 ショーシャンクの空に 」をもう一度観ようと用意
していたのですが、 TVをつけると「 E.T 」 が目に飛び込んできて、一瞬にして
感情移入! 結局最後まで観てしまいました。見終わるともう満足して、すぐに
ベッドで爆睡。

9月23日、朝食を済ませて9時にチェックアウト。
内宮へ向かいます。
実は、今回何故あえて大渋滞するであろうシルバーウィークに伊勢行きを決めたか
というと、「 秋の神楽祭 」を観たかったからです。年に2回春と秋に開催される
雅楽と舞楽の公開で、秋は9月22〜24日の午前11時と午後2時の2回、内宮神苑の
特設舞台にて執り行われることになっているのです。

10時過ぎに伊勢に到着。早い時間だからか、21日に訪れた時よりもスムーズに
駐車することができました。おはらい町の商店街を歩いて宇治橋に向かうのもスイ
スイ。内宮の神苑に設えられた舞台前、100席くらい並べられた椅子は既に満席。
11時の開演まで40分位ありましたが、どんどん人垣が出来ていくので、写真の
とりやすい場所で待つことにしました。

11時、楽師が登場します。
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by Emi Nakamura
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by kyowado | 2009-10-04 23:23 | 伊勢の道 | Trackback | Comments(0)

お伊勢参り… 裸踊り

伊勢に旅立つ3日前、都内のライブハウスで終演後に見ず知らずのご婦人から
「 どっかで会ったことあるなぁ? え、ない? ホンマに? なんか懐かしい
 感じがするなぁ。 」といきなり声を掛けられました。
聞くとその方は、なんと私の知人のお母様。
三重からいらしたとのことです。
丁度私は3日後に伊勢に行くことになっていると話すと、「 絶対おいで! 」と。
わざわざ翌日お電話をくださって、「 ホテルとってあんの? そんなんキャン
セルしぃや。インフルエンザにかかってしもうた言うたら、絶対来いとは言わん
やろ?! 」 と。そこまで仰ってくださるならとお邪魔することにしました。

出会って30分もお話ししていない人の家に泊まりにいくなんて、初めてのこと
です。「 なんかな、映美ちゃんとは100年前から友達みたいな気がするねん。 」
綾戸智絵さんのようなハスキーで軽妙な語り口に、すっかり意気投合しました。

というわけで、21日。
深夜に東京を出発して朝方瀧原宮に到着し、外宮から内宮へと参拝してから
その素敵なおばさまのご自宅へ向かいます。
日本酒がお好きと聞いたので、3種類の純米酒と、それからお彼岸の時期なので
とても佳い薫りのご仏壇用のお線香を手土産に。
初めて伺ったお宅なのに、なんだかとてもリラックスできて、夕方一番にお風呂
に入らせていただいた後は、もう寝間着で夕飯をいただきます。

それがもう、ハンパじゃないすっごいご馳走でした…。
松阪牛の牛刺しのなんと美味しいこと! そしてあわびのステーキ! 
茹で蟹(魚屋さんが全部食べやすいようにと殻をむいて甲羅に身だけを山盛り
にしてくれていた!)、ノドクロという高級魚の焼き物と刺身。更に刺身はアジ、
カンパチ、ボタン海老…あぁ、なんて幸せ!
気がついたら、720mlの日本酒を二人で2本空け、笑い、泣き、お母さんは演歌を、
私はソプラノで歌いまくり、
仕舞いには「 映美ちゃん、もう、脱いでしまい〜っ ! 」 と二人全裸で踊り狂い…
そのうち、「 さ、一緒に寝よ〜っ! 」 と、素っ裸のまま、お孫ちゃんと3人で
川の字になって寝たのでした…。

翌朝目が覚めて、二人で顔を見合わせて大笑い!
こんなに楽しいお酒は久しぶりでした。 
裸踊りして爆睡なんてことも私史上初めてのことで、ましてや、ちらっとお喋り
しただけの方のお家にお泊まりしてのことですから。
歴史に残る宴会です。

しじみ汁に大根と魚の煮付け、山芋とセロリ、美味しい漬け物等々、これまた涙ぐむ
ような素晴らしい朝食をいただきました。
しばしまたお話しをしたり、音楽を聴いたりして楽しい時間を過ごしたあと、志摩の
リゾートホテルへ向かうため昼前に出発します。

「 毎月は無理やろうけど、3ヶ月にいっぺんくらいは来れる? な、また来てやー。」
こういう出会いもあるのだなぁ。
本当に楽しかった。
そして、そのあと困ったことがあって、翌日東京への帰路にお母さんに電話しました。
「 お母さんのとこで食べたご馳走が美味しすぎて、困ったよぉ。
  あの後食べたものが、ホテルのフルコースも、伊勢うどんも、手こねずしも、
  全部つまらんかった!! 」
電話口で高らかに笑うお母さんの声に、なんとも言えぬ幸福を感じました。

注: 踊りの写真はありません。

by Emi Nakamura
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by kyowado | 2009-09-30 23:00 | 伊勢の道 | Trackback | Comments(0)

お伊勢参り… 内宮へ

内宮の宇治橋前から北に続く伊勢街道沿いには、みやげ物店や飲食店が軒を連ねる
「 おはらい町 」があります。
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“ 例の ”赤福さん。やはり地域一番店として賑わっていました。
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まねき猫の奥には「 おかげ横丁 」といって、伊勢が最も賑わった江戸末期から明治
初期をテーマに街並みを再現したテーマパークのような一角があります。
早く内宮に行きたかったのでパス。
そして、さぁ、いよいよ内宮の入口「 宇治橋 」です。
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雨は降っていませんでしたが、曇り空だったので画像も暗くなっていますが…
そう、この「 宇治橋 」が、この度の「 和の煌めき 」公演チラシで使わせていただ
いた鳥居礼先生が描かれた絵の、あの橋です。
五十鈴川に架かる、長さ100mの檜造りの大橋で、20年に一度架け替えられます。
今年平成21年から、この掛け替え工事が始まりましたので、残念ながら橋を渡る
ことは出来ず、平行する仮設の橋を渡りました。工事の様子を見ていて、おぉ!
と思ったのが、作業をする工事現場のオジサマ達が上から下まで、白を身に着けて
いること。丁度、撮影クルーが入っていたのですが、この人達も全員白で身を包ん
でいました。徹底されています。
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20年に1度の大祭、神宮式年遷宮(じんぐうしきねんせんぐう)は、正殿(しょう
でん)を始め御垣内(みかきうち)のお建物全てを新造し、さらに殿内の御装束
や神宝を新調して、神儀(御神体)を新宮へお遷し申し上げる、日本で最も重要
なお祭りのひとつです。次回の「第62回式年遷宮」は平成25年。平成17年から
諸祭・行事が進行中です。

さて、松の緑が美しい神苑を通って、御手洗場(みたらし)の五十鈴川へ。
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内宮では響和堂のご祈願として「 世界和合 」の祝詞をあげていただこうと思って
おりましたので、まずは受付を済ませます。
外宮でお神楽体験していたので、ここでは祈祷のみの 御饌殿(みけでん)へ。
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頭を垂れて丁寧な祝詞の一句一句をしっかりと聞いていると、実に愛に溢れた
言葉が遣ってあることに喜びがこみ上げます。
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ご祈祷の後、正宮にお参りするために進みましたが、なんと板垣南御門前の石段
には長蛇の列。特別参宮章を持っていれば並ばずに上がっていけるのですが、
なんともこの行列をかき分けて上に上がるのは気が引けて、かといってこのまま
並ぶと参拝するまで1時間近くはかかりそう。
23日に神苑で行われる「 秋の神楽祭 」を見るために、もう一度内宮を訪れる
ことにしていたので、この日はこれで引き上げることに。
伊勢自動車道を名古屋方面に少し戻った 津市に住む、知人宅を訪ねることに
なっていたからです。

by Emi Nakamura
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by kyowado | 2009-09-30 01:11 | 伊勢の道 | Trackback | Comments(0)

瀧原宮から、伊勢神宮・外宮へ。
産業と衣食住の神様、豊受大御神を祀る外宮では、私の勤務先の事業繁栄の
ご祈願をして戴こうと決めていました。
混み合う前に受付を済ませようと神楽殿へ。おかげ参りが大流行した江戸時代、
伊勢神宮でお神楽をあげるのは庶民の憧れだったそうです。私も!とは思いま
したが、倭舞のお神楽の初穂料は¥15,000〜(大大神楽は¥50,000〜)。
内宮では響和堂のご祈願もしたかったので、ここは¥10,000の御神札を戴く
ことにして、待合室で待つこと10分くらいでしょうか。
20人位が神楽殿に通されると、御祓いから雅楽の演奏とお供え、祝詞奏上、
そして舞姫による倭舞、更には御神酒とその盃を戴いて、御神札とおさがり
の授与…とお神楽の内容が一式執り行われたのです。
これまで何度か神社でご祈祷をお願いしたことはありますが、お神楽つきの
ご祈祷ができたなんて初めて。間近にする雅楽の演奏と倭舞は、それはそれは
「 神遊び 」とお神楽が言われたように、とても美しく感動的でした。
お神楽分のお支払いをしていないのに、なんで?
あとで受付で確認すると、たまたま自分と同じ回にご祈祷をする方の中で、
お神楽の申込みをした人がいた場合には、一緒にお神楽を受けることができ
るのだそうです。なんてラッキー!
内宮では、一般的なご祈祷だけを行う御饌殿(みけでん)と神楽殿とが分かれ
ているのでこういうことはないそうで、外宮の神楽殿ならではの得した気分
でした。

さて、正宮にお参りする前にもうひとつ、受付で済ませておくことがありま
した。それは式年遷宮への奉賛(寄付)です。これにより、一般の参拝者
では入れない、御垣内に神職に案内され、特別参拝ができるのです。
¥2,000〜特別参宮章が授与されますが、私は¥5,000で3級賛助会員として
特別参宮章と神宮徴古館・神宮美術館の観覧ができる、絵葉書付きの奉賛
記念品を戴きました。
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一般の人のお参りは、この外玉垣(とのたまがき)南御門の前まで。
白絹が掛けられた御幌(みとばり)の奥には、特別参拝章を持ち、正装した
人だけが入れます。どの程度の正装かわからなかった私は少しカジュアルな
ワンピースでは参拝許可されなかったので、一度、駐車場に戻って、キャ
リーバッグから別のワンピースとジャケットを出してトイレで着替え、
パンプスに履き替えてドレスアップ。砂利道を革のパンプスで歩くのは
哀しい気持ちになりましたが、今度はオッケー。男性はスーツ&ネクタイ
着用ですから、遠方から観光目的で軽装で来た人が特別参拝したいと思って
も無理でしょう。あらかじめこの特別参宮章についてリサーチしていた
のですが、それでもここまで厳密な服装チェックがされるとは思っても
みませんでした。神様に失礼のないように…ということが徹底されて
います。

しかし、そういう寄付や正装での参拝が条件であるとはいえ、一人ずつ
御垣内に案内されて白い玉砂利を踏みしめての参拝は、特別な空気感に
身が引き締まる思いがいたしました。
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この他、外宮には多賀宮・土宮・風宮の3つの別宮もあります。
右の小さい宮は、遷宮の時に遷される場所です。
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さぁ、内宮へ移動しましょう。
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外宮から車で20分くらいで到着。シルバーウィーク中日とあってか、
内宮とその周辺の商業施設への観光客が集中し、臨時の駐車場も五十鈴
川の河原まで大混雑です。
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お彼岸に相応しく、曼珠沙華が風に揺れていました。

by Emi Nakamura
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by kyowado | 2009-09-28 17:17 | 伊勢の道 | Trackback | Comments(0)

お伊勢参り… 瀧原宮

先のブログで紹介した“ ヒデキヨさん ”が「 和の煌めき 」コンサートを聴き
終わって「 … 伊勢神宮に参った弾き手と聴き手とつなぎ手は、また、それぞれ
の故郷に帰るのでした。… 」と記してくださっていましたが、まさしく、その
伊勢神宮に御礼参りに行ってきました。

シルバーウィーク真っ只中、9月21日〜23日の2泊3日のマイカーでの旅は
走行距離1,215km。大渋滞を避ける時間帯の移動がうまく的中して、ほとんど
渋滞ストレスを感じずに旅することが出来ました。

伊勢神宮には、かれこれ26年前になりますが一度訪れたきりで、なんとも
情けないことに「 白い馬を見た 」位の記憶しかないのです。参拝する意識
よりもまず観光目的だったからでしょう。

「 お伊勢さん 」の名で親しまれる日本の総氏神ですが、単に「 神宮 」という
のが正式な名称だそうです。
伊勢の宇治の五十鈴(いすず)川上にご鎮座されている、天照大御神の皇大神宮
(こうたいじんぐう、内宮=ないくう)と、伊勢の山田の原にご鎮座の衣食住の
神様でおわす豊受大御神の豊受大神宮(とようけだいじんぐう、外宮=げくう)
の総称であり、この内宮と外宮とは約6km離れています。
この両大神宮の正宮(しょうぐう)には、別宮(べつぐう)、摂社(せっしゃ)、
末社(まっしゃ)、所管社(しょかんしゃ)が所属しており、全てで125の宮社
を数え、これらの宮社をふくめて、神宮が形成されています。

9月21日午前1時30分、自宅を出発。
ナビには「 瀧原宮(たきはらのみや) 」の住所をセットします。ここは、神宮
の遥宮(とおのみや)と呼ばれ、伊勢に神宮が鎮座するよりもはるか昔、倭姫命
(やまとひめのみこと)が天照大御神の永遠の鎮座地を求めて旅をし、ひととき
のお宮として建てられたのが、この瀧原宮だそうです。
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今回の旅は、まず瀧原宮から始めよう!と直感的に思いました。
所要時間は6時間。
一人で、よくまぁ6時間も運転して大丈夫?!と心配されましたが、シャスタ山
に行ったときも、サンフランシスコ空港から6時間でしたし、その前には東京
〜弘前往復1,550kmの旅も経験済みなので、なんてことはありません。
自分の思い通りに足を伸ばせるのも車じゃないと思うにまかせないし、それなら
名古屋まで新幹線で、それからレンタカーという手もありましたが、なんといっ
ても高速料金¥1,000の魅力は代え難い!
6時間とはいえこれは法定速度なので(笑)、途中2回休憩をとったとしても、
渋滞していなければ5時間で行けるでしょう。

案の定、全く渋滞はなく走ること5時間。夜中にもかかわらず、友人から何度も
激励メールを戴いて、睡魔に襲われることもなく、時々「 あ、170km出てる…
ヤバイヤバイ… 」とか思いながら順調に走りました。(笑)
内緒ですが、私は車に超高性能ねずみとりを装着しています。(スピード違反を
心配した上司がプレゼントしてくれたもの。…いい歳して情けない…(^_^;))
朝6時30分に瀧原宮に到着しました。
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御手洗場(みたらし)は谷川のせせらぎで。
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宮の参拝時間は朝5時からですが、まだ人影はなく、ひっそりと静まりかえった
参道を一人歩いていくと、一歩歩むごとに清らかな息吹が身体に吹き込んで
全身が浄化されるような、不思議な感覚がありました。
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ワタシ イセニ キマシタヨ …

by Emi Nakamura
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by kyowado | 2009-09-27 23:23 | 伊勢の道 | Trackback | Comments(0)