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響和堂Blog 『 湧玉 wakutama 』

Shasta-10:プルート・ケイブ

10月16日(木)
「明日はネイティブアメリカンの儀式に参加するから、聖地を巡るのも今日
だけだね。“ Pluto Caves(プルート・ケイブ)”に行こう。」
この洞窟、一人で行くのは危険な場所と言われているが、どうしても訪れたい
という想いがあったので、Y氏の提案がとても嬉しかった。

「ちょっと用事があるので、YREKA(ワイリカ)の街まで足を伸ばすよ。」
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マウントシャスタシティからハイウェイを北上すると、20分もしないうちに
砂漠地帯のような景色が広がる。
シャスタ山は、ツインピークスのシャスタとシャスティーナの位置が逆になる。
これまでとはまるで趣が異なる景観だ。
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ワイリカは、ゴールドラッシュの時代に栄えた街。
金を求めて集まってきた人々が寝泊まりし、酒場(2階が娼館)が軒を連ねた
当時の面影が残る街である。
「ねぇ、マウントシャスタシティもそうなんだけど、ネイティブアメリカンの
聖地があちこちにあるわりには、ネイティブの人の姿や工芸品とかお土産物も
少ない気がするんだけど、どうして?」と、Y氏に質問する。
「それはね…ゴールドだよ。カリフォルニアに金鉱が発見されてからは、白人
たちが先住民族を全て追い払ったんだ。虐殺したり…家を焼いたりして、この地
にいられなくした。この地で生き残れなくしたからだよ…。」
土地を明け渡して強制的に指定居住区へ移動させるか、戦争か。
何百年にもわたる差別の歴史のなかで、土地を奪われ、何百万という人々を
虐殺された先住民族たち。
美しいシャスタの山にも、清らかな水の流れにも、その悲劇の記憶がある。

プルート・ケイブに向かおう。
ハイウェイを降りて、WEED(ウィード)の街を通り抜け、民家も店もない道路
を進むと、うっかり見落としてしまうような細い柱に「 Pluto Caves 」の文字。
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このあたりには、ネイティブアメリカンの人たちが浄化に使うことで知られて
いるホワイトセイジが群生している。
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ゲートから10分くらい歩くと、岩場にケイブの入口が見える。
この洞窟は、侵入許可されている所は数キロまでだが、数百キロ先のオレゴン州
まで続いているという。
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暗闇の中、かなり足場の悪い岩を超えていくため、懐中電灯がなければ歩けない。
時折、「 Skylight(スカイライト)」と呼ばれる光が差し込む場所がある。
この洞窟は、ネイティブアメリカンの生活の場所、出産の場所とされていたら
しい。しかしながら、私には「誕生」よりも「死」の気配の方が強く感じられた。
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何もない洞窟内に漂う濃密な気配、息が詰まるような感覚。
私は、祈った。
「神を尊び、家族と仲間を愛し、優れた叡智と勇気をもった人々の魂を讃えます。
深い悲しみを超えて、この地におわす御霊よ、どうぞ愚かなものを赦し、か弱き
私達をお守りください。あなた方から伝えられた学びに、感謝します。」
そして、洞窟内に自分の声を響かせた。
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これまで遭遇したことのない程の、たくさんの精霊が集まってきた。
この場所で、お祈りすることができて本当によかった。
「ありがとうございます」と何度も呟いた。
暗い洞窟を出ると、光が眩しい。
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何故か、何もない空中に向かってシャッターをきっていた。
力強く、そして優しく包み込むような美しい光。
洞窟に入る前とは全く違う、深い静けさに心が包まれるような感覚を憶えた。
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「 早めに夕食をとろう! 今日は中華にしようか。」
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Y氏に連れられて行ったのは、「 CHEN & LEE'S(チェン&リーズ)」と
いうレストラン。うん、美味しい!
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例によって、たくさん残った料理をお土産に。会計の時に、おみくじクッキー
をもらう。私のクッキーの中に入っていた紙には、
「 Financial prosperity is coming your way.」と書いてあった。
金運上昇まちがいなし!(笑)

ウィードの街にある「 PAPA'S PLACE(パパズプレイス)」というパブへ行く。
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Y氏の友人のブルースバンドがハウスバンドとして出演する店だ。
「ラムをロックで!」、1ショット4ドル。
ハウスバンドの演奏のあとは、楽器持参のお客さんが一人二人と加わって
メンバーチェンジしてジャムセッション。
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一番右のギターのオジサマは、ハウスバンドのボーカルで、私の泊まっている
マウントシャスタリゾートを建てた大工さん。
飛び入り参加の女性ヴォーカルは、シスキュー大学のスタジオでTV番組を
収録した時にVTR撮影の手伝いをしていたアンナ。彼女はとってもパンチ
の効いた素敵な声だ。英語の下手な私にとてもわかりやすく、楽しくお喋り
してくれた、シャスタで一番最初の女友達。後ろのドラマーは、アンナの
ダーリン。二人はいつもどこへ行くのも一緒。
ベーシストは飛び入りの米軍兵士さん。「佐世保にいたことがあるよ。」と
言っていた。
「 同じの、くださーい。」4杯目…いい気持ち。みんな友達。
シャスタに来て、初めての夜遊び。時計は23時。 
「エミ、またシャスタに来てね!」みんなとハグして、おやすみなさい、
そして、さようなら。 …また、会いましょう。
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by kyowado | 2008-11-11 06:01 | シャスタ旅行記