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響和堂Blog 『 湧玉 wakutama 』

表彰式

表彰されるのなんて、何年振りだろう。

いつから路線変更したものか、子どもの頃は、たくさん賞状をいただく“優等生”
だった。
読書感想文やポスターコンクールの受賞は毎年のこと。
児童会書記長だった小学6年生の時には、火事を見つけて、周囲の家に通報、
廃品回収をやっていた他の子ども達を消火の邪魔にならないよう避難誘導する
などで、教育委員会や消防署から表彰。中学生になっても、その件で日本青少年
善行協会だったか、明治神宮での表彰式まであった。(当時、山口県に住んでい
たので出席はしなかったが…)
新聞にも顔写真入りで掲載され、市町村から県、県から国の規模になって、賞状
や記念品も順に立派になる。確かに、その木造住宅は全焼したが、住宅密集地にも
かかわらず、発見が早かったので延焼は免れ、その家の幼児2人も怪我無く助かっ
たので「お手柄、小学生!」として取り上げられるのもわかる。
“消火活動に多大な貢献”をしたということで、一件でもらった賞状の枚数は、
これが過去一番多かった。
そして、おそらく、それ以降は表彰されるようなことは何もしていない…。

先日、勤務先に一本の電話が入った。
「江戸川区の葛西消防署ですが、ナカムラエミさんいらっしゃいますか?」
「はい、わたくしですが…」
「この度、防火管理者としての活動に対し、表彰したいと思いますので、
 11月13日13時に、葛西区民館にきてください。」
確かに、私は防火管理者の資格を持っているし、自分の統括する事業部の支店
の防火管理者になっているが、ええっと、江戸川区の店だっけ?
余計なことは言わずに、もらえるものはもらっておこう。
「はい、出席させていただきます。」

当日、区民館やその周辺の駐車場が満車だったこともあって、少し遅れて
ホールに到着すると、式典はもう始まっていた。
え〜!?びっくり。
こんな大がかりなものだとは、思っても見なかった。
表彰式_c0173978_14341320.jpg

名前を呼ばれて壇上に上がる。
秋の火災予防運動の一環としての表彰式であり、授賞されるのは企業や自治会
の団体がほとんどだ。その代表者の年配の方が大多数を占める中で、私は、
個人部門の防火管理者として、どうみても最年少の女性だ。目立つ、目立つ。
ただでさえ、うちの業種は特殊なので、店名が出ただけで注目される。
アミダくじか、名前の雰囲気で選ばれたのだろうか…。

表彰式が終わると、次は「防火歌謡トークショー」だ。
決してヒマだったわけではないが、「防火歌謡トークショー」なんて
ブログのネタになるなぁと好奇心いっぱい。ちょっと観て帰ることにした。
出演は、さこみちよさん。
TBSラジオの人気長寿番組「大沢悠里のゆうゆうワイド」の金曜パーソナリ
ティーとして有名な方らしい。そういえば、同番組の人気コーナー「お色気
大賞」で下ネタ連発、豪快に笑う庶民派DJぶりを耳にしたことがあるような…。
ラジオ以外では、こういう営業活動をしているのね。
表彰式_c0173978_14544330.jpg

さすが、30年以上ラジオにレギュラー出演しているだけあって、トーク
がとってもうまいっ!なにせ、観客は年配層ばかりなので、きみまろばりに
上手に客をいじりながら、気取りのない軽妙なトークを披露する。
「私のプロフィール、読みました?
 1979年“潮風のメロディー”でデビュー。以来、歌の分野にとどまらず、
 とどまらず…とどまりたかったっっ…うぇぇんっ(泣)
 私の悲劇の始まり、それは、デビュー3ヶ月後に、高田みずえさんが、
 同じ歌を歌って、そっちがヒットしちゃったんですねぇ〜。
 彼女さえいなければ、私の方がヒットして、私が若嶋津、今の松ヶ根親方と
 結婚して、今頃相撲部屋のおかみさんですよぉ。
 ま、もっとも、私がおかみさんになってたら、弟子の“可愛がり”で一人
 や二人殺してかもしれませんけどねっ。
 なにはともあれ、お相撲、もう少し面白くなってほしいですねぇ。
 お相撲といえば、みなさん、朝青龍の本名って知ってます?
 ドルゴルスレン・ダグワドルジ っていうんですよー。
 で、白鵬はね、ムンフバト・ダヴァジャルガル 。難しいでしょ〜。わけわかん
 ないですよねぇ。
 昔ね、あったか〜い国から、高見山とか来てた頃はね、なんかほんわかして
 よかったんですけども、最近寒い国の、ほら、不可侵条約破っちゃうような国
 から力士が来たりしてね、なんだか、いけませんねぇ。あの、露鵬。やること
 も汚けりゃ、顔も汚いでしょー。それが、本名なんかもっと汚いんだから。
 ボラーゾフ・ソスラン・フェーリクソヴィッチ。クソヴィッチですよ!クソ
 ヴィッチ!」
なーんて調子で、聞いてるこっちが「大丈夫かぁ?そんなこと言って」と
ハラハラするくらい、ペラペラ喋りまくる。
会場のオジサマ・オバサマは大喜び。
表彰式_c0173978_151845100.jpg

これがまた、歌がうまい!
「私の持ち歌歌ったって、みんな知らなくてつまんないでしょうから、有名
 な曲歌いますから、安心して、一緒に歌って下さいね〜。」といいながら、
川中美幸や島倉千代子、そして美空ひばり、「東京ブギウギ」「東京の花
売り娘」などの懐かしの歌、更には江利チエミの「おてもやん」など難しい
歌もさらりと歌って、かなりの歌唱力なのだ。
「私、歌、結構うまいでしょ〜。えぇ〜〜んっ、なんで歌で売れないんだぁーっ」
なんて笑いを誘う。
そして、「これから、宴会シーズンですからね、こんな歌、ちょっと覚えて
おくといいですよ〜。」と、“お色気大賞”で読者からの投稿のあった、
替え歌「千葉のうた」をアカペラで歌い出す。
ちゃんと覚えてなくて残念だけど、“ さわら(佐原)ないでといわれても
やっちまった(八街)〜ち○ち○ま○ま○♪ ”みたいな、千葉県の地名を
盛り込んだエロ替え歌。
最後は、大沢悠里の語り(テープ)入り、「千の風になって」。
いやぁー、一時間たっぷり楽しませてもらって、みんなニコニコ。
なんだかわけもわからず表彰式に出て、意外や意外、とても楽しかった。
表彰式_c0173978_15414659.jpg

立派な賞状に額までいただいて、お土産になぜか、ティッシュ1箱・グミと
ガム。
防災・消防活動は、地域住民の協力なくしてはできないことなので、
こうして表彰を行ったり、ショーを企画したりして、消防署の地域密着・
イメージアップを図ろうとしているのだろう。
たまたま当たって(?)授賞することになったわけだが、実際、防災活動を
担う地元の商店主やマンションの自治会長さん達がこれだけ楽しんで、消防署
に親しみをもったなら、決して無駄な催事ではないと思った。

考えてみると、消防署から、今も昔も期せずして表彰されたことがある
なんて人は、あまりいないかもしれない。
でも“防災の功労顕著”ではあっても…
…恋の炎は、消せないわっ!(笑)
by kyowado | 2008-11-19 16:09 | あれこれ…想う