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響和堂Blog 『 湧玉 wakutama 』

Live「 日本フィル定期演奏会 」

12月12日(金)19時開演、サントリーホールにて。
私は、日本フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会の会員で、サントリーホール
にリザーブシートがある。ようやく今季から、S席の中でも第一希望にしていた
2階正面最前列のシートをおさえることが出来た。
しかしながら、月1回金曜日のコンサートが、ここのところの忙しさの中で、
当日夕刻になると「あーーー、やっぱり行けない!」ということが続き、誰か
にチケットを差し上げることもできずに、無駄にしてしまった。
4回目にして、いつも空席になっていたそのシートに、ようやく座ることができた。

日本フィルの定期演奏会は、名曲コンサートシリーズとは違って、実験的な作品
や、演奏される回数が多くない作品など、いつも面白いプログラムが多い。
時折、あまりの心地よさに、豪華客船に乗っている気分(自分で船を漕いでいる)
になり、お金を払って、生オケの音色に包まれながら安らかに眠る(笑)、
最高に贅沢な時間を過ごすこともある。

今回の指揮は、ギュンター・ヘルビッヒ氏。
ベートーヴェン「ピアノ協奏曲第3番ハ短調」のピアニストは、ゲルハルト・
オピッツ氏。
ドイツ音楽を代表する二大巨匠の登場だ。
2曲目はシューベルト「交響曲第8番ハ長調“ The Great ”」。
実に緻密で繊細、優美な指揮。

当時、耳の病が深刻化して、自殺も考えていたベートヴェン。
そして、重度の梅毒を患っていたシューベルト。
それぞれの苦悩と闘いと勝利、希望と絶望…。曲想からいろいろなイメージが
紡ぎ出される。

やっぱり、生のオーケストラの音って気持ちいい。
Live「 日本フィル定期演奏会 」_c0173978_16493786.jpg

サントリーホールエントランスのカラヤン広場は、クリスマスのイルミネー
ション。
いつもは、終演後、仲良くさせていただいているトロンボーン・ビオラ・
ヴァイオリン等の日本フィルの演奏家の方たちと一緒に食事をして帰るの
だが、この日は別の忘年会会場へ合流。

日付が変わって、13日午前1時過ぎ。
今夜の満月は、今年一年の中で、もっとも月が地球に近い日だった。
大きなお月さま。
Live「 日本フィル定期演奏会 」_c0173978_1657257.jpg

月に祈る。
by kyowado | 2008-12-18 10:10 | いろいろ…観る