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響和堂Blog 『 湧玉 wakutama 』

Live 「 銀座アコースティックナイト 」

1月28日(水)19:30、銀座TACTにて。
銀座すずらん通り、50年の歴史を持つ老舗のライブハウスだ。
Live 「 銀座アコースティックナイト 」_c0173978_1319361.jpg

このライブは、山中湖にレコーディングスタジオを持ち、多くの邦楽関連CD
の制作を手掛けている渡邉優さんと、「アコースティック界のジミヘン」と
呼ばれるギタリストのAKIさんによるプロデュース。

昨年11月末に、尺八・中村仁樹クンが参加しているユニット「イザナギ」の
プロデューサーでもある渡邉さんを紹介された。
その後、池尻大橋のライブハウスで、渡邉さんからAKIさんを紹介していただき、
お二方とも、まだ駆け出しプロデューサーの私のことを、ありがたいことに
見込んでくださって「是非、一緒に何かやりましょうよ!!」と言ってくだ
さる。

ライブの最初は、AKIさんによる友情出演。AKIさんの演奏は、初めて聴く。
超、かっこいぃーーーーー。
「 今日は、僕が一番最初に買った、ふる〜いギターを持ってきました。昔はね、
  いつもこれ弾いて、たくさんの曲、作ったんですよ。いつの頃からか、これ
  使わなくなって。…最近、全然いい曲作れないなぁ、なんて思ったら、そう
  だ、昔のギター、また弾いてみようって。全然いい音じゃないんだけどね。 」
いや、すごくいい音なのだ。アコースティックギターの音を浴びるって、なんて
心地よいのだろう。
AKIさんは箏演奏家の帯名久仁子さんと「 AKI &KUNIKO 」というギター&箏
というユニットも組んでいる。これは是非ライブスケジュールをチェックして
おかねば!

さて次は、多弦ベースの兄蔵(あにぞう)さんの演奏。新宿で路上ライブを
ずっと続けているベーシストだ。
多弦ベースなるものの音、初体験。うぅーむ、ベース1本でヒーリング音楽!
幻想的というか、なんだか千変万化する「水の音」のようなのだ。
超、気持ちいぃーーーーー。

そして、木村俊介&小野越郎の津軽三味線デュオ。
いやはや、超、ぶったまげたぁーーーーー。
超絶技巧をさらりとこなし、ピッタリと息の合った演奏に、息を呑む。
Live 「 銀座アコースティックナイト 」_c0173978_14381219.jpg

津軽じょんがら節から始まって、東北の雪景色が見えたかと思うと、
モロッコあたりの風が吹いてきたり、ニューオリンズの匂いがしたり、
時空を超えて音が交差する不思議な感じ。
木村俊介さんは篠笛も吹く。これがまた、ものすごく上手いのだ。
聞くところによると、三味線・篠笛・能管以外に、箏・二胡・太鼓・鳴り物
・ピアノ・チューバなど、様々な楽器を演奏することができるそうだ。
津軽三味線奏者ではなく、音楽表現者とでも言おうか。
二人の衣装もとても素敵だった。( “ うさと ” さんかな?)

そして、最後は石川県金沢市で活動しているギタリスト、石川征樹さん。
超、すごぉーーーーーい。
空間の広がり方、切り取り方に独自の世界観を感じさせるギターだ。

アコースティックサウンドに、どっぷり浸かった夜。
それぞれの個性が、ぶつかることなく豊かに沸き立ち、私の中で融合する。
なにひとつ澱みなく、ホンモノだ。
あぁ、今日もまたホンモノに出会うことができた喜びに、感謝。

by Emi Nakamura
by kyowado | 2009-01-29 15:29