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響和堂Blog 『 湧玉 wakutama 』

春爛漫 ひな祭りイベント@広島 - 2

2009年3月8日(日)、ひな祭りイベント2日目。

13:30から、いよいよひなまつりコンサート。満員御礼!
オープニングは、「 太鼓童子こかぶちゃん 」 という和太鼓サークルより、小学3〜
6年生までの9人の子ども達による和太鼓演奏 「 Sailormen's Flag 」。
子ども達が元気いっぱいに、力強く太鼓を叩く様を見ているだけで、ジーンと胸が
熱くなります。

2曲目は、尺八と箏6面による 「 春の海幻想 」。宮城道雄作曲の名曲を、牧野由多可
編曲で大編成用にした楽曲です。義兄・山本観山(上田流尺八道大師範・家元代講師)
の尺八に、箏ソロは徳島から毎年参加していただいている内田道子先生(生田流大師
範・徳島県邦楽協会理事)。日頃邦楽に馴染みのないお客様がほとんどの客席も、
その美しい旋律と音色に聞き惚れてくださっているのが伝わってきました。

次は、小川裕雅氏によるビブラフォン独奏、ネイ・ロサウロ作曲の 「 エルドラド 」。
南アメリカにある伝説の黄金郷を、リズミカルなサンバとアフロ、そしてラメント
(嘆き)で表現しています。んーー、面白いっ!

そして、「 世界の子守唄 」。
ブラームスが指導していた合唱団員の出産祝いに贈った子守唄であり、世界的に有名に
なっている“ ブラームスの子守唄 ”、ディズニー映画 「 わんわん物語 」 の挿入歌
“ ララルー ”、中国地方民謡“ 中国地方の子守唄 ”、そして沖縄民謡歌手・古謝
美佐子さん(元ネーネーズのリーダー)が初孫のために作ったという“ 童神(わらび
がみ) ”の4曲をメドレーで。
今回、ビブラフォン・パーカッション・三味線・箏・17絃箏で伴奏するために、地元
広島大学教育学部で作曲を勉強している山下祐芽さん(19歳)に編曲を依頼しました。
ソプラノ歌手の松永光紗さん(広島大学大学院准教授)・坂井里衣さんの、それは
それは美しいハーモニーの子守唄は、究極の癒しの響き。うっとり…。
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休憩をはさんで、地歌の「 黒髪 」。NHK朝の連ドラ「だんだん」で主人公が舞妓修行
にこの曲を演奏するシーンが度々登場します。三味線・尺八・箏で、ひとり寝の寂しい
女心を切々と描いた、江戸時代から歌い継がれる名曲です。

次に、私、仲村映美による「 ひな祭りの由来と歴史 」のおはなし。
3月4〜5日に当ブログにアップした「 雛祭りのはじめ 」「 雛人形 」は、このおはなし
の原稿としてまとめたものです。実際は、時間の都合上3分の1位にカットしてお話しい
たしました。立雛・享保雛・次郎左右衛門雛・有職雛・古今雛など、時代による雛人形
の変化と雛道具の写真も舞台スクリーンにスライド映写。
      
そして、当会委嘱作品の初演、朗読音楽劇 「 安寿姫と厨子王丸 」です。
この作品の脚色と朗読を担当した私は、作曲の段階もかなり関わって制作させてもらい
ました。親子きょうだいの愛、神仏への祈りと奇跡の物語を朗読するのは、私にとって
大きなテーマとしておりますので、その想いを作曲家に伝えるという作業には、ことの
ほか時間を費やし、またそれに作曲家の徳永崇先生(広島大学大学院講師)もしっかり
と応えてくださって、素晴らしい作品に仕上がったと自負しています。
箏3面に尺八、三味線、ビブラフォン、パーカッションによる演奏、ソプラノのヴォカ
リーゼと「 安寿恋しやほうやれほ 厨子王恋しやほうやれほ 」の歌が加わり、須藤
重画伯の絵本挿絵をスクリーンに映し出しての朗読音楽劇です。
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アンケートでも大変高く評価していただき、とても嬉しく思っています。
「鉢かつぎ姫」「かぐや姫」に続く、委嘱作品3作目「安寿姫と厨子王丸」も、当会の
素晴らしい宝物になりました。

最後に、会場のみなさまと一緒に歌う「 うれしいひなまつり 」。
毎年ステージから、にこやかに大きな声で歌っていただいているお客様ひとりひとり
のお顔を拝見するのは、至福のとき…。

第1公演が終わってお客様を送り出すと、休む間もなく第2公演の客入れです。
16:00からは、胎教コンサート。
特別行政法人・長寿子育て障害者基金の助成金に、地元企業の協賛金をいただいて、
妊婦さん無料招待の胎教コンサートを実現することが出来ました。

第1公演のプログラムのうち、地歌「黒髪」を「 赤ちゃんとハッピーにすごすための
“ 胎話&ヨガ ”」に差し替えた内容で進行します。
講師は、パク・キョンミさん。簡単な運動で、次第に脳が目覚めて、リフレッシュ&
リラックスできるのを感じます。「叩く」ことで細胞が活き活きと動き始めるのを
体感したあとは、音楽に身を委ねながら身体を「ゆらす」ことで心をゆるませ、空を
舞うイメージへといざなわれます。
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そして、自分自身と赤ちゃんに語りかける「 愛しています。感謝しています。 」
ビブラフォンの倍音とソプラノのヴォカリーゼが、まるで天界に、母胎にいるような
安らぎを与えてくれます。
CDではなく、生に倍音を浴びながらの瞑想の時間。会場には愛のエネルギーが満ち
溢れて大変心地よく、私自身、次に朗読として出演することも忘れるほど異次元に
いるようでした。

ヨガの後のインタビューでは、マイクを向けられた妊婦さんのご主人が、
「 私も、お腹の中に赤ちゃんがいるような気分になりました… 」 と答えて、会場
大爆笑。初めての胎教コンサートということで、妊婦さんの集客に苦労もしました
が、既存の胎教コンサートにはない充実したプログラム内容に、とても喜んでいた
だけたようです。
今後、東京においてもマタニティヒーリングのための活動を展開していきたいと
思っているので、今回の体験は非常に参考になりました。

ひな祭り文化普及協會のメンバーとしてのひな祭りに関するレクチャー、そして
朗読と、出演者としてステージに上がるだけでなく、舞台監督補佐や受付その他の
雑用もこなしながら、立て続けの2回公演。
ここには書けない実に多くのアクシデントもありましたが(笑)、無事終演。
たくさんの笑顔と賞賛の言葉を頂戴して、感無量です。
反省点は次回にいかそうと心に誓って、その夜は喜びの美酒を浴びました。
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この歳で振袖が着られるのも、舞台ならでは…(^_^;)
さぁ、これからは9月の響和堂第1回プロデュース公演に向けて頑張ります!

by Emi Nakamura
by kyowado | 2009-03-11 15:15 | 響和堂