2009年 04月 10日
瀬戸内の旅~2
尾道の宿、部屋から朝日を拝んだ後、窓を開けてかもめたちにパンをあげました。
あちらも慣れたもので、時計まわりに旋回して、投げる者と受ける者のタイミングを
あわせて、えいっ!空中キャッチ! 楽しい~♪

旅の2日目は、福山市の鞆の浦に向かいます。
鞆の浦、仙酔島は昨年の10月に訪れた場所ですが、またまた引き寄せられるように
行ってしまいました(笑)
尾道から福山までは、山陽本線で20分。
すぐ鞆の浦に向かう予定が、福山駅から見える福山城は桜が満開・・・!
天満屋のデパ地下でお弁当を買いこんで、急きょお花見へ。
月曜日だったせいか花見客は少なく、先週の上野公園の人口密度のざっくり1/100
くらいです(^_^;)


さて、目的地に向けて出発!トモテツバスに乗って(←必ずテツ&トモを思い出してしまう)
30分、鞆の浦に到着です。
渡し船で約5分、仙酔島に渡ります。弁天島の向こうに仙酔島が見えてきました。
仙酔島は、日本で最初の国立公園 「瀬戸内海国立公園」 に指定された島です。
手つかずの太古の自然がそのまま残っており、四季折々の自然を楽しむことができます。
そして今回気づいたのは、杉がないこと!島にいる間、花粉症が楽でした(笑)

☆可愛いお迎え…むじなクン。

今回も宿は「人生感が変わる宿 ここから」です。
http://www.sensuijima.jp/kokokara/index.html
仙酔島は無人島で、「国民宿舎」と「ここから」の二軒の宿泊施設があるのみです。
あとは隣接してキャンプ場があります。キャンプ場の桜が満開…♪
仙酔島では台風などのため昨年まで7年間、桜があまりきれいに咲かなかったそうです。
それが今年は、8年ぶりに美しく咲いたのだと、宿の方が話してくださいました。

荷物を宿に預けて、五色の湯(足湯)に向かいます。
山道を登って登って下って下って、は~は~(笑)島の反対側まで歩きます。
途中の風景…

仙酔島には、五色岩と呼ばれる黒・赤・青・黄・白の5色の岩が海岸に延々と1キロに
渡って続いている場所があります。
今は残念ながら数年前の台風の影響で遊歩道が通行止めになっています。
その、五色の岩がある場所は、 天地の「氣」が集まった場所であり、太古の昔に地球の
マグマが隆起して地上に突出したエネルギーの高い「ハレの地」でもあるのだそうです。
そして、東洋医学には天文学より生まれた五行説があり、自然界の現象や人の体の
機能を木・火・土・金・水の5つに分けていますが、
こちらの足湯では、底にはこの5色の岩を敷き詰めてあり、それぞれに五行説にあわせて
効能の意味が解説され、自分の体の弱い部分の色を選んで、その色の湯から浸かって
順番に巡ります。
色ごとにそれぞれ湯の温度が違うだけでなく、何か不思議な感じを受けます。
この色は気持ちいいなー、この色はちょっと長く入れないなー、という(笑)
気のせいかもです。。。

からだ中がポカポカになり、足湯のあとはお庭に植えてあるハーブからつくった
ハーブティを御馳走になって、目の前の彦浦の砂浜へ。
あまりに静かで、時間を忘れてしまいそう。
波の打ち寄せる音と鳥の鳴き声、風の音…

宿に戻り、次は江戸風呂へ。
江戸風呂とは、汗と一緒に身体に溜まったものを「出す」をコンセプトにおいた、
「デトックス 洞窟蒸し風呂」、なのです。
毎朝3時から松の薪を焚きあげ、その余熱ではいる天然のサウナには、
蓬(よもぎ)、びわの葉、海藻などを敷き詰めた3種類のお風呂があります。
その合間に高濃度海水風呂「母親の胎内風呂」や、世界一の露天風呂「海!」、
季節の薬草風呂に入ります。
汗を思いきりかいて、天然のミネラルをしっかり吸収して、ピカピカになりました♪
土用といえば「夏の土用」が有名ですが、立春・立夏・立秋・立冬と年4回の季節が
変わる前の約18日間の事を『土用(どよう)』というのだそうです。
ちょうど季節の変わり目のこの期間に、自然界や人の体も次の季節の準備をします。
今回、なんと春の土用の手前に、しっかり体にたまったものを出して、次の季節への
準備をすることができました♪
部屋から見る夕暮れ。鞆の浦を望む…
テレビもラジオもない宿では、ただ自然の音に耳をかたむけ、自然に身をまかせて
時を過ごします。

そして、朝の風景。

仙酔島をあとに、鞆の浦へ。
by kyowado
| 2009-04-10 11:11
| あれこれ…想う