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響和堂Blog 『 湧玉 wakutama 』

Live「 日本音楽集団 」

5月20日(水)19:00〜、第一生命ホール(晴海トリトンスクエア)にて。
「 現代邦楽に新たな可能性を求め、その活力を21世紀に伝えるもの 」 として
1964年に結成された団体である。
今年は創立45周年、その記念シリーズのうちである第195回定期演奏会は、
「 現代邦楽の黎明~清瀬保二から長澤勝俊へ 」と題して開催された。

今回のプログラムは、
前半が清瀬保二 作曲「 尺八三重奏曲 」「 日本楽器による八重奏曲 」、
後半が長澤勝俊 作曲「 錦木によせて~五つの小品 」「 大津絵幻想 」の4曲。
清瀬保二氏の曲は、2曲とも1964年の作品。東京オリンピック、私の生まれ
年の曲だ。それだけで興味も増す。
特に、現代邦楽の作曲家というと“ 超有名 ”(フツーの人は知らないよね)
な長澤勝俊氏の後半2曲は聴いてみたかった作品。
「 錦木によせて~五つの小品 」は、二十絃・二十五絃箏を開発された野坂惠子
(現・野坂操寿)さんが委嘱初演した二十絃箏曲で、その野坂さんご本人に
よる独奏は、やはり圧巻だった。優しくやわらかいのに鋭利に研ぎ澄まされた
独特の緊張感溢れる演奏。
最後の「 大津絵幻想 」は、土俗的な民画・大津絵を題材にした作品であり、
そのテーマの解説には、先般このブログにも登場したお散歩コースの駒場・
「 日本民藝館 」 の創設者・柳宗悦氏の著書からの引用が登場するなど、
また面白い題材に興味は尽きない。

邦楽オーケストラって面白い。
フツーの人は、小編成よりももっと聴く機会がないと思うが、洋楽器とは違う
音の重なり方は、実に面白い。いつか、響和堂で邦楽オーケストラも舞台に
上げることも出来たら…と思う。
が、今回は去年よりもお客様の数が少ない気がする。尺八界の大御所をふくめ、
すごいメンツが出演しているが、こういう定期演奏会では、新しい客を増やす
アプローチは難しいのだろうか。いや、定期演奏会に限らず、満席になった
ホールコンサートなんて滅多にみたことないが…。うーむ。

この日本音楽集団の演奏会は、尺八・中村仁樹クンが助演しており、昨年の
同じ時期にも出演していた際には、偶然客席にいた和太鼓・壱太郎クンに、
話したこともなければ、演奏を聞いたこともないのに、何故か初対面でいき
なり響和堂公演にスカウトしてしまったという思い出深いものだ。
おまけに、壱太郎クンと初めて話をした時に「 尺八の岩田卓也、コイツ、
すげぇっすよ!」 と名前が出て、これまた偶然翌日に岩田クンと二十五絃箏・
中井智弥クンのライブのチケットを買っていたことから、これも縁だ!と、
その終演後にすぐ出演交渉をして、オッケーしてもらったという、アッという
間の展開があった。

さて、今回最後の曲に、胡弓の演奏で帯名久仁子(おびなくにこ)さんが出演
していらした。アコースティックギターのAKIさんと、AKI&KUNIというギター
&箏ユニットを組んでいる箏演奏家だ。以前、AKIさんの出演された銀座アコー
スティックライブで知り合って、即CDを購入し、ずっと注目していた。
おぉ〜、箏も上手けりゃ胡弓も上手い!
「 次回の、響和堂公演に、AKI&KUNIに出演してもらいなさい… 」という
神の啓示だな、こりゃ。(笑)なぜか、この晴海のホールはそういうものを
呼び寄せる気がするのだ。

終演後、大事な打ち合わせがあった。
業界誌・邦楽ジャーナルの田中編集長と、ロビーで待ち合わせ。響和堂公演で
是非とも協力していただきたいことがあり、アポイントをとったのである。
私が今回のプロデュース公演で考えているのは、邦楽に馴染みのない人に
新鮮な音色とそのハーモニーの感動を与え、そこから和の心を伝えていくこと。
もっと邦楽に親しんでもらうためのきっかけづくり。
そのために、従来の邦楽コンサートとは違う試みをいくつか展開していく。
そのひとつに、邦楽ジャーナルの協力は不可欠なのだ。
その内容については、またの機会にお話ししよう。

by Emi Nakamura
by kyowado | 2009-05-30 23:23 | Live