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響和堂Blog 『 湧玉 wakutama 』

お伊勢参り… 倭姫宮、月讀宮から伊雑宮へ

天照大神の御神教(みおしえ)を受けて、約二千年前に五十鈴川の川上、現在の
場所に皇大神宮(内宮)をご創建されたのは、第11代垂仁天皇の皇女・倭姫命
(やまとひめのみこと)です。
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この倭姫が年中のお祭り(神宮では年間千数百回のお祭りが執り行われています)
を定め、摂末社や御料を選定するなど、神宮の祭祀と経営の規模を確立されたのだ
そうです。
徴古館の向かいにある「 倭姫宮 」をお参りしてから、次に車で5分のところにある
「 月讀宮(つきよみのみや)」へと向かいます。
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この宮にお祭りされているのは天照大神の弟神・月讀尊(つきよみのみこと)。
そして御親神である伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊弉冉尊(いざなみのみこと)。
この伊佐奈岐宮(いざなぎのみや)と伊佐奈弥宮(いざなみのみや)は今回、是非
お参りしたいと思っていた宮です。
「 和の煌めき 」コンサートの根底には、イザナキ・イザナミの愛のエネルギーを
強く意識していました。イザナキ・イザナミは国を産み、神を産んだ夫婦の神様。
男女の「 道 」を示されました。
伊勢はイモ(女性)オセ(男性)のイセ。
「 伊勢の道 」は陰(女性性)と陽(男性性)の統合和合の道、「 男女の道 」なの
です。

次に向かったのは、更に車を走らせること30分、志摩の海に近い「 伊雑宮(いざわ
のみや)」。
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ここも瀧原宮とともに神宮の遥宮(とおのみや)と呼ばれる、内宮の別宮です。
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午後4時半すぎ。訪れる人も少なく、静寂の中でお参りをすることができました。
旅の最初の瀧原宮、そして最後に伊雑宮と、それぞれに遥宮を選んで正解でした。

厳かな気持ちで、この佳きお伊勢参りができたことを感謝しながら、鳥居の外
に出ると、んん?!なんだかいい匂い…。鰻だっ!
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お宮の向かいは鰻料理旅館の「中六」。まだ夕飯には早い時間なのに、地元
三重ナンバーの車が何台も駐まっていました。そういえば、この地は鰻料理が
有名らしく創業180年の老舗もあるとガイドブックに書かれていました。
(あとでネットでチェックしたら、その老舗の店よりも、この中六さんの方が
ガイドブックには載っていないけれど地元では評判の店として紹介されていま
した。)香ばしい鰻のたれの香りを嗅いだらこのままでは帰れません。
これから渋滞覚悟で東京へ戻るのに、車で鰻弁当を夕飯にしよう!と思い立ち、
「 すみませーん。鰻重、お持ち帰りにできますか? 」
しばらく待って、アツアツのお弁当を手に車に乗り込みます。
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伊雑宮の駐車場からから東京の自宅まで、丁度480km、6時間35分の道のり。
いざ、出発。

一直線に東京へ戻るつもりが、伊勢西I.Cに入る前に、外宮のそばの「 猿田彦
神社 」に通りかかりました。時計は17時30分、まだ間に合う。
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ここには猿田彦の妻と言われる天宇受売命(あめのうづめのみこと・天照大神の
岩戸隠れの際に、岩戸の前で半裸でエロティックに舞い踊ったことをきっかけ
に岩戸開きがなされたとされる)を祀る佐瑠女神社(さるめじんじゃ)があり
ます。芸能の神として信仰されていますので、響和堂としては素通りするわけ
にはいきますまい。旅の最後は、芸能の神様へのお参りでした。

さて、この3日間、私は関東近郊のナンバープレートの車に1台も遭遇しませ
んでした。かなり注意して見ていましたが、東海地方〜関西圏ばかり。
え? なんで? 6時間位なら車使わないの? ¥1,000だよ? と不思議に思いつつ、
街中で信号待ちしていると、「 おっ! 」という顔をされたり、「 これって
どこ? 」と指さしながら歩くカップルも…。
そうか? フツーはここまで車では来んのか…?
時間的に、四日市あたりまでは結構渋滞があり。途中サービスエリアで温かい
お茶を買って、さぁ、鰻弁当♪ これがまたメチャウマ! 江戸前の鰻のように
ふっくらと柔らかく蒸してあるのではなく、ぷりっと歯ごたえがあって、その上
米がウマイ。たれがバランスよくしみこんで、冷めても美味。
大当たりでした。

そうこうしているうちに、東名高速に入ると順調に流れ、予想時間通り午前1時
前に我が家へ到着しました。
翌朝は通常通り9時出勤でしたが、まったく疲れもなく頗る元気。これなら
しょっちゅう行けちゃいそう。

最後に…
倭姫宮でいただいたしおりに、倭姫命の御教えとしてこう記されていました。

「 人は天下の神物(みたまもの)なり。
       心神(たましい)を傷ましむることなかれ。 」

「 黒心(きたなきこころ)なくして、丹心(あかきこころ)をもちて、
  清く潔く斎(ゆまわ)り慎み、
  左の物を右に移さず、右の物を左に移さずして、左を左と右を右とし、
  左に帰り右に回る事も、万事違うことなくして、大神に仕え奉る。
  元(はじめ)を元とし、本を本とする故なり。 」

神書など読んだことはありませんでしたが、なるほどと感じ入ります。

天照大神が 「 この鏡を私だと思って祀りなさい。」 と孫神にお授けになられた
ことから、神宮のご神体は「 鏡 」です。
私は、神社にお参りするいつも思うことがあります。
「 ご神体=鏡 」に向かうと「 私 」が映る。 「 ご神体 」の中に「 私 」がいる。
神と私は「 ひとつ 」である。
「 ひとつ 」であることを知らせるために、「 鏡 」をお授けになったに違いない
と私は思うのです。
そこにとてつもない「 愛 」を感じるのです。
神道も仏教もキリスト教も関係なく、天の神様、宇宙創造神の愛に満たされた
気持ちになるのです。

by Emi Nakamura
by kyowado | 2009-10-06 20:20 | 伊勢の道