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響和堂Blog 『 湧玉 wakutama 』

秋の宵のお茶会、原美術館にて

10月11日(日)18時30分から、北品川の原美術館にて現代茶道研究家の黒川五郎氏
の主催される「 TEA THERAPY CONTEMPORARY NIGHT 」と題したお茶会があり
ました。
原美術館は何度か訪れたことがありますが、通常の開館時間は夕方5時まで。
夜の美術館でどんなお茶会が繰り広げられるのか、ワクワクしながら出掛けます。
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この建物は、東京ガス会長、日本航空会長、営団地下鉄総裁などを歴任した実業家・
原邦造氏の邸宅として昭和13年(1938年)に建てられました。設計は、上野の東京
国立博物館本館や銀座の和光本館(旧服部時計店)の設計で知られる、当時の代表的
な建築家・渡辺仁氏。
現在、現代美術の最新の動きを紹介する意欲的な展覧会を随時行っている私立美術館
となっています。
その中庭は緑の芝生が美しい、とても素敵な空間。
そこでヒーリング・ハープ・アルケミストの所れいさんによるハープの演奏から、
パーティは始まります。ハープの美しい音色に、鈴虫の声が重なって、なんとも
心癒され、場が浄化されるような響き。
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いろいろな方のお話を聞きながら、奥のスペースではお茶が点てられ、ゲストに
供されます。堅苦しい作法など関係なく、楽しい語らいの中でフリースタイルで
いただく美味しいお茶。
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そして、美術・音楽・映像など様々な表現活動を展開中のマルチアーティスト、
金大偉(きん たいい)氏のコラボレーションライブが行われます。
お点前に合わせて、即興で奏でられるサーランギ。壁には動く掛け軸の如く、
自然界の花や水の流れや緑、書が映像として映し出されます。
そして、黒川氏が「 現代のストレス社会に本当の癒しをもたらすティー・
セラピー」として提唱されているカウンセリング方法のひとつ、「ウィンド・
クロッシング(有翼交差)」の実践も行われました。それに参加する人、お茶を
飲む人、お酒を飲む人、お喋りに花を咲かせる人…みな、それぞれの楽しみ方
で心地よい時間が流れていきます。
お着物でいらした方も多く、素敵な空間の中でお洒落な装い、とてもセンスよい
大人のパーティ。

黒川氏には、先般の私のコンサートにもお越しいただきました。
「 これから新しいアーティスティックな出会いの可能性を開いていきましょう! 」
とお茶会のご案内をいただいたのですが、その言葉通りたくさんの方との交流ができ、
とても素敵な時間を過ごすことができました。
国際的に活躍されているプロデューサーの方から、新しいイベントのヒントも頂戴し
たり、ご自身のセンスを活かして社会や文化に貢献する仕事をしていらっしゃる方が
多かったので、お話ししていてとても刺激になりました。
人と出会い繋がることが、人生の宝物であるとしみじみ思います。 
今日も感謝しながら、おやすみなさい…。

by Emi Nakamura
by kyowado | 2009-10-12 23:23 | Live