2009年 10月 25日
柿が届きました
祖父から、柿がどっさり届きました。ダンボール箱に二段重ねです。
母は広島県の山間部の出身で、子供のころ夏休み、正月に遊びに行った大好きな田舎が
私にはあります。両隣は歩いて100mくらい離れていて、家の前はずーっと向こうまで
田んぼが続いているようなところです。
夏は虫とり・お祭り・花火、冬は雪合戦と田んぼに入って凧揚げ。
私は初孫で、小学校までは祖父と祖母の布団の間に入って寝ていたくらい可愛がって
もらいました。数年前に東京に来てからは、年に一度会えるかどうか…。
季節ごとに祖父がいろいろなものを送ってくれます。
自分で作っている椎茸や、近くの農園のブドウ、二週間前には栗がたくさん届きました。
大正5年生まれ、今年94歳の祖父は耳が遠いので電話で話ができません。
祖父の手紙・・・・・
こんにちは。お元気ですか。私方 皆元気で居ります。
先日はお菓子を有りがとう。毎日戴いています。
色々気を遣ってもらいすみません。今日は柿を少々送ります。見かけが少々
悪いのでごめんなさい。柿の木のそばに色々な木が有り、それが大きくなって
葉や枝等が柿の木の上にかぶさって木垢が付いている様です。
皮をむいで食べるものですから大丈夫とは思いますが、洗えば少々きれいになる
かもしれません。変なのが有ったら早く捨てて下さい。
だんだん朝夕、冷たくなります。体に気を付けて下さい。
紅葉はまだです。 それからあまり気を遣わん様にね。 おじいさんから
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たしかに見ためはよろしくありません。ヘタと実の間に青虫が隠れていました。
山のにおいを感じます。柿をとる祖父の姿が浮かびます。
種がいっぱい。柿2つで13個も種が入っていました。
スーパーの柿のようなまったりとした甘みではなく、ちょっと渋みが口に残るどこか野性的な
甘みです。便利に美味しくなった分、なにか失ったのではないかなあ・・・とお祖父ちゃんの
柿を食べながら感じました。