2009年 11月 12日
ロッキー田中さんの山のアトリエにて
次に案内されたのは、富士山写真家・ロッキー田中さんの「 山のアトリエ 」です。
吉田うどんの「 立石茶屋 」というお食事処の2階をご提供いただいて、誰でも
自由に寛ぎながら「 ときめきの富士 」 の写真を見ることのできる素敵なギャラリー。
そこで、急遽矢吹紫帆さんがミニライブをしてくださることになりました。
「 どなたかひとつ言葉を戴けますか?そのイメージで即興演奏をします。 」と
言われたので、思わず「 はいっ!」と手を挙げて、「 さくや!」と声を掛けます。
先般ブログに書いた表参道の日本茶カフェ「 茶々の間 」で、日本茶ソムリエの
和多田さんが、翌日富士山に行くことなどひと言も話していないのに「 今日の仲村
さんのイメージはこれ!」と「 咲耶」と名付けられたお茶を淹れてくれた次の日の
ことでしたので、すぐに浮かんだ言葉がこれでした。
「 木花咲耶姫ね。わかりました。では、聴いて下さい… 」と即興演奏が始まります。
それがもう、とても美しく、あぁ、この旋律は箏で弾いてもいいなぁなどとうっとり
と聞き惚れます。
更に、ロッキー田中さんの富士山への想いのお話しを聴きながら、紫帆さんの即興
演奏が続きます。
ロッキーさんは誰もみたことのない「 ときめきの富士 」を、生涯に99枚世に出す
というライフワークをされているオンリーワンの写真家。文部科学大臣賞も受賞
されている「 現代の北斎 」と称される方です。お話しもとっても面白い!
創業1575年、松阪の老舗の和菓子屋「 柳屋奉善 」の十七代でいらっしゃる岡久司
さんの、手製インディアンフルートによる演奏。
紫帆さんのパートナー・矢中鷹光さんの歌。
俳優であり舞台作家の丹下一さんと画家でありシャンソン歌手でもある水木菜花
さんが、芝居「 徐福物語 」より、始皇帝の前で徐福が不老不死の霊薬を持ち帰る
約束をするくだりを熱演。演技に合わせて、これまた紫帆さんの即興演奏がドラマ
ティックに響くのですが、もう、見事としかいいようのない演奏です。
こうして集まったアーティストの方々が出し惜しみすることなく、いろんなパフォー
マンスをみせてくださいました。
なんの予定もなくいきなりはじまったライブで、これだけのパフォーマンス!
素敵だなぁ。
そして、郷土史研究や「 めだかの学校 」の設立をされている富士吉田の勝俣源一
さんが、北斎と富士山のお話しをしてくださいました。
みんなそれぞれに自分の好きな道を歩み、研究し、創造し、そして発表する。
喜びをシェアする。
みんなみんなあったかく、素敵な人達。
この出逢いに心から感謝します。
… 続く…
by Emi Nakamura