2010年 03月 05日
雪の武尊温泉 その2
今回 「萱の家」 に惹かれたのは、ホームページをたまたま見つけて、建物の美し
さや経営者の方のおもてなしの心に感じるものがあったからですが、決め手は・・・
「玄米菜食 精進料理 が 美・味・し・そ・う」で、ありました。
夕食は6時スタート。宿泊客みんな揃って食堂でいただきます。
この日は満室ということで12名でした。
(HPより)
武尊山の清冽な湧水、無農薬、有機農法による玄米、地元産の新鮮な野菜、山里で
採れる山菜、きのこなど、季節感を大切にしながら、素材を吟味し、昔ながらの製法
による無添加の調味料を用い、一品、一品まごころをこめて、手抜きをしない本当の
手作りの精進料理でおもてなししております。
その味わいの中に、自然の慈しみを感じていただければ、幸いと存じます。
料理には砂糖は使わず、野菜の旨みとお出汁を生かした優しく素朴なお味を楽しめ
ます。出汁は、利尻昆布、大豆、人参などからとるそう、宿の主人がひとつひとつ
丁寧に説明をしながら料理を出してくれました。



初めて見ました!全体のフォルムを・・ (^_^;)
普通はお椀に2~3片入っているものですから、丸ごとなんて滅多にお目にかかれま
せん。地元では大きさ・形の同じものを揃えることができないため、北海道の美瑛の
契約農家から仕入れているそうです。一つずつ土やごみを取り除く作業だけで20分
かかるとか。布で包んでコトコトとお出汁で煮て、それはほこほことしていて甘くて
絶品。梅肉を添えて。


さすがにムリ(笑)


それでもこの量、この種類です。
精進揚げ(写真なし)の揚げ油は「綿油」、綿の実を絞って取れる油で品質がよく
胃もたれなどしないそうです。ふきのとう、たらの芽、ハス、かぼちゃのほかに、
出汁をとる時に使った大豆の皮を取り、茹でてやわらかくしたものに、刻んだ大葉
と一味を加えてかき揚げにしたものがありました。とっても美味しかった。
肉魚卵など使わずに、これだけの品数があってもメリハリの効いた飽きない御料理
ばかり、本来の日本の食生活、日本人の知恵なのでしょうか。
そして、素材の全てを無駄にせず、生かされるよう、ひと手間をも惜しまない料理
人の心遣いを端々に気づかされ、お腹も心も満足・満足でありました。
翌朝も青空。前日夕方からちらちらと雪が舞っていましたがさほど積らず。
部屋からの景色、ピンと張った空気、すべてがキラキラときれいです。


夜と朝の二回の食事で、なんと50種類の食材をいただいたそうです。



すばらしい土地、すばらしい宿・人のご縁をいただけたことに感謝をお伝えして・・。

先日北海道を旅した友人から、雪の上に人型をつけた写真を見せてもらったので
挑戦してみたのです。・・・固くて痛かった、そうです。(強制的にやらせてません。念のため…)


萱の家HPhttp://www.kayanoie.net/index.html
by kyowado
| 2010-03-05 03:05
| 旅の思い出