2010年 03月 03日
ザ・バースデー 3月3日
の中でも特に思い入れの深い一日です。
そして、耳の日。3と3の「 みみ 」読みからの語呂合わせ記念日だと単に思って
いましたが、なんと3月3日は、電話機を発明したグラハム・ベルの誕生日だそう
です。
広島に住む私の姉から、「『 ザ・バースデー 365の物語 』で藤沢あゆみさん
が書かれた3月3日の素敵なお話を分かち合いします。」とメールが来ました。
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「声」。英語で「VOICE」。
この言葉には「天のお告げ」という意味もあります。
3月3日、今日は、「声」が世界中に届くようになった記念すべき日。
まだ世の中に電話がなかった1876年。
グラハム・ベルは研究室の3階と地下室の間に電線を引き、研究を重ねていま
した。5年間失敗が続いていた、そんなある日のことです。
ベルは薬品の缶をひっくり返してしまい、大声で助手を呼びました。
「ワトソンくん、すぐきてくれたまえ!」
ベルは助手が同じ3階にいると思ったのです。
と、その時、助手のワトソンが地下からかけ登ってきました。
「聞こえた! 聞こえた! 聞こえた!」
ワトソンはちょうどその時、地下室で受話器を耳にあてていて、電線を通して
3階から声が伝わったのです。
これが、世界で初めて電話機が生まれた瞬間でした。
誕生日はその人の人生を暗示するもののようです。
ベルが電話を作ることは、3月3日、耳の日に生まれたとき、もう決まってい
たのかも。
お母さんが、耳が聞こえにくかったことから、彼は耳が聞こえない人に言葉を教
えることに情熱を注ぎました。ベルは聞こえることの喜びを誰よりも感じていた
のです。その流れで自然に電話の研究が始まりました。
ベルはある時、ひとりの少女に出会います。
少女は聴力と視力を失い話すこともできず、三重苦を抱えていました。
「 神様が一つだけ願いを叶えてくれるなら、何をお願いしますか? 」
ベルがそう尋ねると。少女は即答しました。
「 聞こえるようになりたい! 」
少女の名は、ヘレン・ケラー。
「 聞こえるようになりたい 」と願ったヘレン、
そして、どんなに離れていても、「 声が聞こえるようにしたい 」と願ったベル。
ふたりの人生に転機が訪れたのは、偶然、どちらも3月3日でした。
ベルがヘレンとアン・サリヴァンを引き合わせ、サリヴァン先生の指導が始まっ
たのが3月3日なのです。
サリヴァンはその後、50年に渡ってヘレンを支え、ふたりのエピソードは、
後に「 奇跡の人 」というタイトルで映画化されました。
きっとふたりの声なき声を、神さまはちゃんと聞いていたんです。
3月3日。今日は、あなたの一番大切な人に電話をかけてみませんか?
どこにいても、あなたの声が大切な人に届く
それこそ、奇跡なのです。
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by Emi Nakamura
by kyowado
| 2010-03-03 03:03
| あれこれ…想う