2010年 04月 04日
ひなまつりフェスティバル@広島

東京から西へ向かうときには、飛行機の座席を窓際A列に指定するようにしてい
ます。お天気がよければ富士山を上空から眺めることができるから…。
こうして間近に富士山を拝むと、なんだかとってもラッキーな、祝福されたよう
な気持ちになれるのは私だけではないでしょう。
富士は日本一の山。みんなが愛する美しきその姿。

3月13日〜14日、広島市南区民文化センターでのひなまつりフェスティバルが
無事終了いたしました。ご来場いただいたみなさま、ご協賛いただいた企業各社
様をはじめ、たくさんの方々のご協力のもとに、8回目のひなまつりイベントを
成功裡に終わらせることができました。心から感謝申し上げます。
550席のホールコンサートは初めての試みではありましたが、たくさんのお客様
にご来場いただき、たくさんの賛辞を頂戴して感激もひとしお。
このコンサートは私の実姉の箏演奏家・清川紗衣が代表とつとめる「 ひな祭り
文化普及協會 」の主催事業です。姉は、放射能影響研究所で臨床検査技師を
しながら、3人娘の母親として日々奮闘しつつ、このイベント開催のための
広告協賛金集めに奔走し、膨大な準備時間を費やして頑張ってきました。
私は、ひなまつりの歴史講演や音楽劇の朗読、上田流尺八道のトップ演奏家で
ある義兄も出演し、母が受付に立ち、姪っ子がプログラムを配布し…と家族
ぐるみで行っている年に一度の大イベント。
言うまでもなく「 大赤字 」ではありますが、それでもお客様の喜ぶ顔を見てる
だけで幸せな気分になれるお目出たい気質は、家系なのでしょうか。(笑)
響和堂プロデュース公演のルーツは、このひなまつりコンサートにあるのです。
このコンサートの為に広島に帰省すること、そしてコンサートにいらっしゃる
母の友人達から「 素敵な娘さんでいいわねぇ〜。 」と羨ましがられて、謙遜
しつつも嬉しそうにしている母の横顔をみることも幸せを感じる瞬間です。
姉とは普通の姉妹では考えられないくらい、お互いの長所を褒め讃えあう仲の
良い関係であるのも嬉しいことで。

今回は、小学校卒業を間近に控えた姪っ子が「 私も着物が着たい! 」と、日頃
はおねだりすることが無いコなのに手を挙げたため、母が孫のために、素晴らし
い「 琉球紅型(りゅうきゅうびんがた)」の振袖を誂えてあげました。
いつか仕立ててあげようと、4〜5年前に「こういう色の紅型はなかなか出ない
ので…」と奨められて“ 格安 ”で購入してあったそうです。
本当に素敵な色柄で、姪っ子にとっても似合っていました。
本人も、初めて振袖を着たにもかかわらず、「きつい」とか「シンドイ」とか
一言も言わず、コンサートが終わってからもなかなか脱ごうとしないのです。
ずっとずっと着ていたかったのですって。可愛いなぁ。
こうして、着物が大好きで、ことある毎に着たいと思う娘になるというのは
とても嬉しいことです。母や姉が着物を着る機会が多いので、自然と受け継がれた
感覚なのでしょう。
かくいう私も、次のコンサートの為に掘り出し物の反物を見つけようと、ヤフーの
ネットオークションのウォッチリストがどんどん増えている状態…(^_^;)
写真で私が着ている総絞りの着物、何も気取ることないのでネタばらししますと、
これもネットオークションで5万円くらいだったかなぁ?激安の反物を競り落とし
ました。(笑)総絞りの新品反物ですよ。…仕立て代の方が高かった!
ひなまつりコンサートでは、着物でご来場いただいたお客様にプレゼントも用意し
ています。“ 和の心、和の文化 ”を楽しむということが、音楽コンサートを通じて
広がっていく。それが、ひな祭り文化普及協會の役割でもあります。
by Emi Nakamura