2010年 07月 24日
蔓梅擬(ツルウメモドキ)
お友達のマユキさん(モーニング娘。のスタイリストとして活躍されていた方
で、私の着物の先生♪)がとっておきのお店に連れて行ってくださって、
そこで一式誂えました。(市価の5〜8割引以上で、素晴らしいお着物が誂えら
れます!)
仕立て上がったので、ワクワクしながら引き取りに…。
一目惚れの加賀友禅。黒地に黄やオレンジが映えて、美しい。
この枝は「 蔓梅擬(ツルウメモドキ )」。
ニシキギ科で英名は「 Oriental bittersweet 」、
調べると花言葉は「 強運、真実 」だそう。なんだか嬉しくなっちゃう!
柄を活かして袖丈を通常より長めにとり、長襦袢には袖口から芥子色がのぞく
ような生地を選んで作りました。
帯は、光沢のあるオレンジに菊の蘇州刺繍が施されています。この刺繍のなんと
緻密でなめらかなこと!
帯締めは無形文化財の江戸組紐・五嶋のもの。オレンジと黄緑が着物にぴったり。
帯揚げもこれにぴったりのちりめんを見つけ、全部色が合っているのに野暮に
ならない、とても品のよい一式が揃いました。
半襟には白いビーズを全面施した物を。
マユキさんのおかげで、安心して私らしいセレクトができ、大満足です。
着物の反物を選ぶと、それに合わせて長襦袢・帯・帯締め・帯揚げ・半襟・
伊達襟、そして草履等々を季節・色・柄に合わせてひとつひとつイメージし、
手持ちで合わせられるもの、新調するものを考えて組み合わせていく。
それには洋装では考えられないほどの、“ 決まり ”やストーリーがあり、
そして組み合わせに自分ならではの個性を発揮することができます。
帰り際に、これまた私好みのエンジの縞の江戸小紋を見つけてしまいました。
着物の楽しさにはまったら、もう、タイヘン!
でも、あれこれ選ぶ時間は、それはそれは素敵な豊かな時間なのであります。
by Emi Nakamura