2011年 07月 10日
四万六千日~ほおずき市
梅雨明けの日曜日、浅草寺のほおずき市に行きました。



(浅草寺HPより)
観音さまのご縁日は「毎月18日」ですが、これとは別に室町時代以降
に「功徳日(くどくび)」と呼ばれる縁日が新たに加えられました。
月に一日設けられたこの日に参拝すると、百日分、千日分の参拝に相当
するご利益(功徳)が得られると信仰されてきました。
中でも7月10日の功徳は千日分と最も多く、「千日詣」と呼ばれていまし
たが、浅草寺では享保年間(1716~36)ごろより「四万六千日」と呼ば
れるようになり、そのご利益は46,000日分(約126年分)に相当すると
いわれるようになりました(この数については「米一升分の米粒の数が
46,000粒にあたり、一升と一生をかけた」など諸説ございますが、定説
はありません)。
なお、この10日を待って一番乗りで参拝したいという民衆の思いから、
前日の9日より人出があって、7月9・10日の両日が「四万六千日のご縁日」
と受け止められるようになりました。
また、この両日には「ほおずき市」が「四万六千日」のご縁日にちなんで
開かれます。そもそもこの市は、芝の愛宕(あたご)神社の縁日に始まり、
「ほおずきを水で鵜呑(うの)みにすると、大人は癪(しゃく)を切り、子ども
は虫の気を去る」といわれるなど薬草として評判であったようです。
その愛宕神社の縁日は観音さまの功徳日にならい四万六千日と呼んで
いたのですが、やがて「四万六千日ならば浅草寺が本家本元」とされ、
ほおずきの市が浅草寺境内にも立つようになり、かえって愛宕神社をしのぎ
盛大になったと伝えられています。
この写真は浅草寺の中から・・・暑い中たくさんの人出です。
外国人観光客もだいぶん戻ってきました。


境内にはたくさんの屋台、ぬけるような青空。
スカイツリーもすっかり浅草の風景の中に馴染んできました。
… 夏はこれからです。