2011年 11月 08日
映画「ハーメルン」撮影開始!
今、福島県の奥会津・昭和村に来ています。
坪川拓史監督作品「ハーメルン」の撮影の為です。
☆ハーメルンHP
坪川監督は現在39歳。長編映画の第1作目「美式天然」を9年もの歳月を
掛けて創り上げ、2005年にトリノ国際映画祭でグランプリと最優秀観客賞
をW受賞。その後の「アリア」も海外の映画祭でグランプリを獲得するなど、
世界的に評価の高い監督です。そして最新作が、この「ハーメルン」。
主演は西島秀俊さん。現在、フジテレビ日曜夜9時の連ドラ「僕とスターの
99日」に主演している、人気俳優さんです。そして“フーテンの寅さん”
の妹、“さくら”でお馴染みの倍賞千恵子さん。
この映画に、響和堂でマネージメントしている82歳の俳優・坂本長利さんが
準主役として、ドラマの鍵となる重要な役柄で登場します。
この村で生まれ育ち、東京に出て行った主人公の野田(西島秀俊)、野田が
かつて通った小学校の校長先生(坂本長利)、担任だった綾子先生(風見章
子)そして綾子先生の娘リツコ(倍賞千恵子)と村の人々、「廃校となった
小学校校舎とイチョウの木がある景色」などを通して「目には見えないけれ
ど確かに存在する、人として大切なもの」を感じられるような映像で、
「忘れ去られようとしているけれど、実は大切なもの」を描きます。
2010年から風景映像の撮影を開始し、メインシーンでの撮影を2011年3月
に予定していたところに大震災の発生。秋に延期となり、出演者やスタッフ
の変更を余儀なくされていたところで、私の所に監督からお電話がありました。
それから2週間で撮影現場にいることの不思議。これも何か目に見えない大き
な力に導かれているとしか思えません。
そして、福島の美しい風景をこの映画を通して世界に発信できることの意義
に、心が震えます。
映画のメインシーンは、このイチョウ色づく11月に秋編を撮影し、来年3月
に雪景色の中での撮影を行ってクランクアップ、来年中の公開を目指してい
ます。
秋編のロケ日程フル出演の坂本さんと私は、11月1日から現地入り。午後に
は物語の舞台となる廃校・喰丸小学校校庭でお祓いも行われました。
昭和村は今、紅葉が実に綺麗です。
約10日間の撮影のうち、半分以上が終了しましたが、監督・スタッフさん・共演
者の皆さん、素晴らしい方達とともにこの映画作りの現場に立ち会えたことを
とても誇りに思い、毎日わくわくしながら過ごしています。そして村の人達の、
なんとあたたかいご協力があることか!
今後、「ハーメルン」の制作過程において、お伝えできる範囲でお知らせして
いきます。撮影が終了したら、この映画の完成のために私も多角的に制作に
協力したいと思っています。
仲村 映美