2012年 05月 05日
月と涙
今夜はスーパームーンらしい。
いつもより月が14%大きく、30%明るいらしい。
ずっとこもって仕事をしていたので、ちょっと気分転換に外の空気を吸って
こよう。月光浴しよう。
ほんとだ。綺麗な満月に祈る。
部屋に戻って再度パソコンに向かい、ニュースを読んだ。
泊原発3号機が停止した。
これで42年ぶりに稼働原発が、全て停止した。
読んだ途端に、何故か、涙がボロボロとこぼれてきた。
積極的に何か活動してきたり、原発反対を声高に叫んでいたわけではないし、
これについて意見交換したり、調査資料をしっかりと読んだりしてきたわけ
でもない。もちろん、少しばかりの知識をもち、情報の収集はしてきたし、
広島出身なのでというわけではないが、強い意識はある。
が、人様に「反対活動をしています」といえるようなことは何もしてこなかった。
その私から,涙が溢れてくるのだ。
自分でびっくりした。
丁度、2005年、60年目の原爆記念日に広島空港に降り立ったときに、いきなり
胸がしめつけられて、涙が止まらなかった時と似ている感覚。
訳もわからず溢れてくる涙。
今、「 涙 」namida とキーボードを打とうとして、amida「阿弥陀」と変換
された。阿弥陀、無限の光をもつもの。
人々の流す涙の中に、阿弥陀はいらっしゃるということか。
きっと、心の奥底で、魂が喜んでいたのだろう。
不思議な喜びに包まれ、これが人間が求めていた道の入口なのだろう
と思った。
仲村映美