2008年 09月 16日
水天宮 奉納演奏 - 2
響和堂について、奉納演奏の主旨、演奏家のプロフィールなどを記した資料
を用意して、予め水天宮の社務所に届けておきました。そして、宮司さんに
アポイントをとってお願いに上がりました。
7月26日。宮司室に通され、宮司さんと権禰宜(ごんねぎ)さんに、あらた
めて説明をします。直接の担当者の権禰宜さんから
「よくわかりました。仲村さんには神様がついていらっしゃいますから、きっと
うまくいきますよ。私がちゃんとします。」と心強いお言葉を戴き、初めての
奉納演奏への不安もどこへやら、とてもワクワクしてきました。
そして、本殿や境内の末社を案内してくださいます。

本殿にあるご神鏡は、鏡の周りに龍が施された珍しいもの。
水天は龍を支配する神様。龍は天と地を繋ぐものとして、神社の至る所に
龍の彫り物があります。
水天宮の境内には、学芸・財福・芸事へのご神徳が信仰されている「辨財天」
もお祀りされていました。毎月5日と巳の日にご開帳され、ご神像を拝観する
ことができます。このお社の側面の壁に、有馬のお殿様が書かれたので
あろうと思われる「辨財天」の書が掲げられていました。

権禰宜さんに、
「この文字はとても気品があって、素敵ですよね。私、思わず写真撮っちゃ
いました!」と言うと、
嬉しそうにニッコリと笑って、
「あぁ、うちのお祖父さんが書いたんですよ。農林大臣をやっていましてね。
ほら、競馬の有馬記念を作った…」
「えっ?!」
名刺をよくよくみると、有馬頼央さん…。そう、権禰宜さんは有馬の
お殿様の末裔、17代目でいらっしゃいました。
お父様は著名な作家の有馬頼義氏です。
奉納演奏の日取りは、9月14日(日)16時からと取り決めました。
この日は中秋の名月で、巳の日。辨財天が御開帳になる日ですので、
琵琶と縁の深い辨天様は、きっとお喜びになるに違いないと思ったから
です。
初めての奉納演奏に際し、滞りなく進行できるように、何度か水天宮に足を
運んで、有馬さんには本当にお世話になりました。前日には、玉串奉納の
予行演習までしてくださいました。