2008年 09月 16日
水天宮 奉納演奏 - 3
ご縁のある内々の方だけ、10名の参列です。
まずは、社務所に用意していただいた部屋で、何故私が水天宮で奉納演奏を
することになったか、その目的について、参列いただく方達にご説明しました。
私が響和堂の活動をするのは、「和の心を伝えて、世界和合のために力を
尽くします」という志を全うするためです。「世界中のみんなが幸せであります
ように…」という祈りの心で、この奉納に臨んでいただきたいというお願いを
いたしました。

本殿にて祝詞をあげていただいた後、玉串奉納です。
有馬さんの祝詞は、とてもわかりやすく私の想いをまとめてくださった、
素晴らしい祝詞で、大変感激いたしました。

そして、塩高和之さんによる琵琶演奏。
曲目は、平家物語より「祇園精舎」、塩高さん作曲「平経正〜永遠への響き」。

実は塩高さんは半月前から喉の調子がおかしく、通院・投薬を続けていた
そうです。前日も思わしくなく、不安な気持ちで当日を迎えましたが、
水天宮に到着して、宮司さんや有馬さんとご挨拶するために口を開いた
途端、喉の違和感がスッと消え、自然に声が出るようになったそうです。
演奏中は、いつも以上に高い集中力で、無心になって演奏に専念できた、
とのことでした。
本当に、それはそれは素晴らしい演奏でした。
参列された中のお一人は、琵琶の音色を聴いた途端、大粒の涙がボタボタ
とこぼれ落ち、自分でもそれに驚いて何が起こったの?と思うほどの
体験したことのない境地に入ったとのこと。魂の奥底に響いて、何かが
呼び起こされたような不思議な感覚だったそうです。

今日は巳の日。
辨財天様のご尊顔を拝観することができました。
なんて美しい。
水天宮に琵琶の音が響いたこと、そして私達の祈りの心を、お喜びに
なっていらっしゃる気がします。
無事奉納演奏も終了し、一つの役目を終えた充足感で、胸がいっぱいに
なりました。みなが響き合い、こうして、この場にいることを幸せに思い、
このご縁を心から感謝いたしました。
奉納を終えて初めて、本当の意味で、響和堂のスタートであるという
引き締まるような想いがしています。
※なお、本殿内は通常は写真撮影禁止となっております。
水天宮のご厚意で、記録のために撮影を許可していただきました。