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響和堂Blog 『 湧玉 wakutama 』

2008年 09月 16日 ( 3 )

水天宮 奉納演奏 - 3

2009年9月14日(日)、いよいよ奉納演奏当日。
ご縁のある内々の方だけ、10名の参列です。
まずは、社務所に用意していただいた部屋で、何故私が水天宮で奉納演奏を
することになったか、その目的について、参列いただく方達にご説明しました。
私が響和堂の活動をするのは、「和の心を伝えて、世界和合のために力を
尽くします」という志を全うするためです。「世界中のみんなが幸せであります
ように…」という祈りの心で、この奉納に臨んでいただきたいというお願いを
いたしました。
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本殿にて祝詞をあげていただいた後、玉串奉納です。
有馬さんの祝詞は、とてもわかりやすく私の想いをまとめてくださった、
素晴らしい祝詞で、大変感激いたしました。
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そして、塩高和之さんによる琵琶演奏。
曲目は、平家物語より「祇園精舎」、塩高さん作曲「平経正〜永遠への響き」。
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実は塩高さんは半月前から喉の調子がおかしく、通院・投薬を続けていた
そうです。前日も思わしくなく、不安な気持ちで当日を迎えましたが、
水天宮に到着して、宮司さんや有馬さんとご挨拶するために口を開いた
途端、喉の違和感がスッと消え、自然に声が出るようになったそうです。
演奏中は、いつも以上に高い集中力で、無心になって演奏に専念できた、
とのことでした。
本当に、それはそれは素晴らしい演奏でした。


参列された中のお一人は、琵琶の音色を聴いた途端、大粒の涙がボタボタ
とこぼれ落ち、自分でもそれに驚いて何が起こったの?と思うほどの
体験したことのない境地に入ったとのこと。魂の奥底に響いて、何かが
呼び起こされたような不思議な感覚だったそうです。
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今日は巳の日。
辨財天様のご尊顔を拝観することができました。
なんて美しい。
水天宮に琵琶の音が響いたこと、そして私達の祈りの心を、お喜びに
なっていらっしゃる気がします。

無事奉納演奏も終了し、一つの役目を終えた充足感で、胸がいっぱいに
なりました。みなが響き合い、こうして、この場にいることを幸せに思い、
このご縁を心から感謝いたしました。
奉納を終えて初めて、本当の意味で、響和堂のスタートであるという
引き締まるような想いがしています。

※なお、本殿内は通常は写真撮影禁止となっております。
水天宮のご厚意で、記録のために撮影を許可していただきました。
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by kyowado | 2008-09-16 02:16 | 響和堂 | Trackback | Comments(0)

水天宮 奉納演奏 - 2

「奉納演奏をさせていただけませんか?」
響和堂について、奉納演奏の主旨、演奏家のプロフィールなどを記した資料
を用意して、予め水天宮の社務所に届けておきました。そして、宮司さんに
アポイントをとってお願いに上がりました。

7月26日。宮司室に通され、宮司さんと権禰宜(ごんねぎ)さんに、あらた
めて説明をします。直接の担当者の権禰宜さんから
「よくわかりました。仲村さんには神様がついていらっしゃいますから、きっと
うまくいきますよ。私がちゃんとします。」と心強いお言葉を戴き、初めての
奉納演奏への不安もどこへやら、とてもワクワクしてきました。
そして、本殿や境内の末社を案内してくださいます。
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本殿にあるご神鏡は、鏡の周りに龍が施された珍しいもの。
水天は龍を支配する神様。龍は天と地を繋ぐものとして、神社の至る所に
龍の彫り物があります。

水天宮の境内には、学芸・財福・芸事へのご神徳が信仰されている「辨財天」
もお祀りされていました。毎月5日と巳の日にご開帳され、ご神像を拝観する
ことができます。このお社の側面の壁に、有馬のお殿様が書かれたので
あろうと思われる「辨財天」の書が掲げられていました。
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権禰宜さんに、
「この文字はとても気品があって、素敵ですよね。私、思わず写真撮っちゃ
いました!」と言うと、
嬉しそうにニッコリと笑って、
「あぁ、うちのお祖父さんが書いたんですよ。農林大臣をやっていましてね。
ほら、競馬の有馬記念を作った…」
「えっ?!」
名刺をよくよくみると、有馬頼央さん…。そう、権禰宜さんは有馬の
お殿様の末裔、17代目でいらっしゃいました。
お父様は著名な作家の有馬頼義氏です。

奉納演奏の日取りは、9月14日(日)16時からと取り決めました。
この日は中秋の名月で、巳の日。辨財天が御開帳になる日ですので、
琵琶と縁の深い辨天様は、きっとお喜びになるに違いないと思ったから
です。
初めての奉納演奏に際し、滞りなく進行できるように、何度か水天宮に足を
運んで、有馬さんには本当にお世話になりました。前日には、玉串奉納の
予行演習までしてくださいました。
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by kyowado | 2008-09-16 02:06 | 響和堂 | Trackback | Comments(0)

水天宮 奉納演奏 - 1

7月の初め、心の深いところから「水天宮で奉納演奏をしよう…」という
想いが、ふと湧いてきました。
日本橋・水天宮は、来年第1回プロデュース公演を行う日本橋劇場にほど近い
神社。「子授け・安産」で有名なこの神社は、参拝客のほとんどが妊婦さんや
お礼参りの赤ちゃん連れ、新婚カップル等で、「子宝」に特化した神社ゆえか
境内は幸せオーラに満ちています。
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いくら日本橋劇場に近い神社だからとはいえ、何故、一度も訪れたことの
ない、水天宮?
しかも「奉納演奏」を執り行った経験もありません。
そこで、水天宮のホームページにアクセスして、お祀りしてある神様を調べて
みました。
「天御中主大神(あめのみなかぬしのおおかみ)」
古事記に一番最初に登場する神様で、宇宙の根源の神様、宇宙創造神。
なるほど、全てを生み出した神様だから、新しい生命を生む「子授け・安産」
に御神徳が発揮されるということなのですね。
そして、1185年の壇ノ浦の合戦の際に入水したと伝えられている、当時8歳
の安徳天皇と、その母・建礼門院(平清盛の娘)、そして祖母である二位の尼
(清盛の正室)の三人の御霊。
この四柱が、水天宮の御祭神です。

1190年に福岡・筑後川のほとりに、平家の御霊を鎮めるために創建された
お社が発祥であり、その後、1650年に久留米の有馬のお殿様が社殿を寄進
して水天宮は広く信仰されるようになりました。
1818年、有馬のお殿様は、参勤交代の際に、江戸でも水天宮をお参りしたい
と、江戸屋敷内に久留米から分霊した水天宮を建てました。当初は一般の人の
参拝は出来ませんでしたが、御利益を信じる江戸っ子達が、塀の外からお賽銭
を投げるようになりました。ついに毎月5日だけ屋敷を開放して、庶民も
参拝が許されました。人々は、「情け深い」ことを感謝する際に、有馬家と
水天宮を洒落て、「情けありまの水天宮」と口癖のように言ったそうです。
フーテンの寅さんの台詞で有名な「恐れ入りやの鬼子母神」という言葉と共に、
江戸の流行語に…。
今年、東京水天宮は190年を迎えました。
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平家の御霊。
私は、来年コンサートに出演していただくことになっている琵琶奏者の
塩高和之さんに、奉納演奏してもらおうと思いました。
塩高さんは、平家に所縁の深い、厳島神社や赤間神宮で公式に奉納演奏を
していらっしゃる方です。きっと、御霊がお喜びになるに違いないと
確信しました。すぐに、塩高さんに連絡をとると「東京の平家所縁の神社
で、奉納演奏したことはこれまでありませんでした。是非、やりましょう!」
と一つ返事で承知してくださいました。
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by kyowado | 2008-09-16 02:00 | 響和堂 | Trackback | Comments(0)