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響和堂Blog 『 湧玉 wakutama 』

2009年 03月 15日 ( 1 )

浩子です。
ひな祭りコンサートの後半は、NHKの朝の連ドラ「だんだん」で
おなじみの地歌「黒髪」ではじまりました。
以前、URANUSの中井智弥さんの三味線と歌をお聴きしたことが
あり、イケメン中井さんの歌が新鮮で(♪) 感激したことがありましたが…
(ミーハーですみません。)
黒髪は、ひとり寝の寂しい女心を表現するものですので、
今回、女性の演奏、歌をお聴きして、全く違う印象を受けました。
奏者の内田道子さんの歌からは、艶っぽさ、そして静かに燃える
愛憎、哀しみが溢れるように、歌詞の意味を理解し、惹きこまれました。
内田先生、とても素敵でした。。。

さて続いては、映美先輩の「ひな祭りの由来と歴史」のお話。
ステージ右手側に設えた素晴らしい雛壇を紹介しながら、
お人形の名前、役割などについて、歴史背景もまじえながらの
楽しいお話でした。
しかし、プロ顔負けの仕切りです…。
背後では、楽器の入れ替えのためスタッフ達が出入りしていても、
視線とぐぐっと引きつける映美先輩の力技?さすがでした♪

そして、朗読音楽劇「安寿姫と厨子王丸」。
一昨年の公演「鉢かつぎ姫」のCDを聴いてから、ぜひ実際に
朗読音楽劇を観てみたい、聴いてみたい、と思っておりましたので、
とても楽しみにしておりました。

制作段階での思い入れの深さについては、映美先輩のブログにも
ありましたが、作り手の気持ちがひとつになったかのように
朗読と音楽と画像が溶け合って、物語の世界に引き込まれて
いきました。
「私の名は、安寿と申します…」
安寿の語りでつづられていきます。

親と子、姉と弟の深い愛情、神仏への祈りと導きの物語は、
子供のころに持った印象と、今改めて触れて受けた印象は
違うものでした。
この中には、大切なメッセージがたくさん込められていると
気づきました。
愛するものの幸せのために自分をささげる尊さ
神仏への深い祈りと、導かれ生かされる奇跡

このオリジナルの曲、そして合奏は本当に素晴らしくて、
映美先輩の声によって紡がれる物語を、そして母の、姉弟の
振り絞るような思いをのせて、やがて苦難と哀しみの日々が
終わるその日へと導いていきます。
…安寿恋しやほうやれほ 厨子王恋しやほうやれほ…
母が子を想う愛の歌に涙が止まりませんでした。

安寿と厨子王のお話は、もともとの原作は中世の説経「さんせう太夫」
で、森鴎外の小説「山椒大夫」によって現在まで伝えられてきました。
その時代時代によって民衆の求めるテーマや読み方があると思いますが、
信じる気持ちがぐらついてしまいそうな今の時代に生きる者として、
とても胸に響くものがありました。
これまでも日本の昔話などをテーマとして朗読音楽劇を制作されて
きましたが、物語をひとつひとつ丁寧にかみしめてみると、
そこには尊くうつくしい人のあり方、生き方が描かれてあります。
だからこそなくなることなく今まで伝えられ、これからも伝えていかなくては
ならないのだなあ、と強く感じました。

このコンサートに参加して、ひとりの観客として感じたことは、
手づくりの温かさとともに、ひな祭りをテーマとした日本の風習、文化、
そして和の心を届けたいという主催者、演奏者の方々のひたむきな思いが
すばらしい形となって、そこにいる皆がひとつになる空間がつくられて
いたと思います。
あまり書くと、身びいきかなあ…と思いつつも(笑)、正直な感想でありました。

よしっ 改めて気持ちが引き締まりました。
私も!9月の響和堂第1回プロデュース公演に向けて頑張りま~す!
by kyowado | 2009-03-15 00:05 | 響和堂