2008年 09月 24日
食事の偈
「 ひと〜つ、 一粒の米にも、万人の力がこもっております。
ひと〜つ、 一粒の麦にも、万人の力がこもっております。
ありがたくいただきます。 いただきま〜す! 」
手を合わせ、大きな声で“いただきます”をしていました。
今も、いただく前には必ず、手を合わせ、声に出して“いただきます”を
していますが、ここのところ、もっときちんと感謝していただかなくては
と意識していました。
奈良裕之さんと食事をした時に、目を閉じて、静かに、実にゆっくりと
感謝の祈りをしてから、手を合わせ、“いただきます”をされていたのです。
私も見習って、少し長く、きちんと感謝の気持ちを表す文章を頭で考えながら、
お祈りをすることにしました。
小田まゆみさんの農園「ジンジャーヒルファーム」のホームページをみた時、
トップページに“食事の偈(げ)”がありました。
あぁ、これを食事の時のお祈りの言葉にしよう! いい偈をいただきました。
この食べ物は全宇宙からいただいたもの。
大地、海、空、そしてたくさんの人々の労働。
これをいただくに値する人になれますように。
私達の不親切な心を変えて、
むさぼらない食べ方が学べますように。
この食べ物が私たちの力になり、
病気から守ってくれますように。
理解と愛の道を歩くことができますように。
今、世界に沢山の人々が飢えで苦しんでいることを
忘れないように、この食事をいただきます。

http://www.ginger-hill.com/index.html
2008年 09月 23日
小田まゆみ「女神たち」ー2
ものであり、私が購入した日本語版は1999年に発行されました。
この“まえがき 日本語版によせて”に、ハッとする文章がありました。
「 混沌の内より女神が現れる…そんなことばが毎日のように私の心を
ゆきかいます。 ずっと女神を描いてきた私が、日本政府のプルト
ニウム政策に反対して、日本やバークレーに住む友人たちと、
「プルトニウム・フリー・フューチャー・虹の蛇」(プルトニウム
のない未来)というネットワークを作って活動をはじめたのは1992年
のことでした。
その年のお正月の夢枕に弁天さまが現れて、「どうか、日本のプルトニ
ウムを止めてください。」と私に頼まれたのです。何か、大変な仕事を
するような思いで、ヴィジョンと加護を求め、カリフォルニア州と
オレゴン州の州境にあるマウント・シャスタに通いはじめました。
マウント・シャスタは、ネイティブ・アメリカンの人たちが、
ヴィジョン・クエスト(探索)をした聖なる山です。この山の前に
初めて立った時、私は魂のふるさとへ帰ったかのように、ただただ
涙があふれて止まりませんでした。
マウント・シャスタにはヌチュマシュという女神さまがいます。
この女神さまの山の脇腹から湧き出るお水を飲むと、身体が清まって
強くなれるような気がしました。平和・環境運動を推進するために
日本とカリフォルニアの間を何度も行き来したこの7年間、私は何回
もこの山を訪れました。 ( 中略 )
私は今こそ、女神たちが戻ってくる時だと思っています。私たちに古く
から伝えられた文化は何であったのか、これから先もずっと存続し続ける
文化とは何であろうかと深く問う時に、日本の島々に古代から住んでいる
女神たちが私たちに語りかけてくれます。
たくさんの女神たちが戻ってきて、私たちに生きのびる知恵を与えて
くださいますように。 」

“何か、大変な仕事をするような思いで、ヴィジョンと加護を求め、マウント
・シャスタに…”
私は来月、シャスタへ1人旅します。
今年の誕生日を迎える直前、急に「シャスタ」という地名が私の心に
刻まれ、ハンガリーに行くために手配していた航空券をサンフランシスコ
に変更しました。そこからレンタカーを借りて走ること5時間の地へ、
一度も訪れたことのないその場所へ、間もなく私は行こうとしています。
誰に勧められたわけでもなく、ただ、呼ばれていると思ったのです。
何の目的で行くのか?
これから私に与えられたお役目を果たすために、大きな力を授けて下さる
に違いないと思ったのです。まさに、ヴィジョンと加護を求めて…。
そして、弁天さま…。
私は今月14日に、日本橋・水天宮で奉納演奏を執り行いました。
この奉納は、ここにお祀りされている宇宙根源の神様・天之御中主大神さまに、
これからの私の働きに力を貸して下さいとお願いするためであり、同じく境内に
お祀りされている「中央辨財天」弁天さまの像がご開帳される巳の日を選び、
弁天さまにちなんだ琵琶の演奏を奉納させていただいたのです。
そして、「子授け・安産のご祈願」で有名なこの水天宮に、なぜ導かれたのか
の気づきをいただきました。
それは、これから生まれてくる命のために、地球の未来を創る子ども達のため
に、祈り、果たしていかなければならないお役目が私にある、ということです。
ただ“和の心を伝える”ということだけでなく、“妊婦さんと赤ちゃんへの
ヒーリング”という具体的な活動が加わりました。
こうした、水天宮の弁天さまからシャスタへ至るまでの間に、小田まゆみさん
の「女神たち」が舞い降りてきました。
またひとつ確信が生まれました。
この女神の祝福を、心から感謝しています。
2008年 09月 23日
小田まゆみ「女神たち」ー1
隣に「あとりえ10.」という小さなブティックがありました。
ガラス越しに、マダム向けの洋服やアクセサリー、食器などが見えます。
少し時間もあったので、何気なく店に入ると…私の眼は、あるグリーティング
カードに釘付けになりました。

カードの裏には「 Goddess Hears People's Needs and Comes 」と題し
「 Compassion Goddess sees the cries of the world and descends to help
those in need. 」と書かれていました。
英語は得意ではありませんが、人々の願いと叫びを聞き、助けるために降りて
きてくださる女神、観音さまだとわかりました。
傍らに、現代思潮社刊「女神たち」という書籍がおいてあり、このカードの
原画であるシルクスクリーンの版画を創作されたのが、小田まゆみさんで
あることがわかりました。私には、初めて聞くお名前でした。
「日本よりも、海外の方がよく知られている版画家さんみたいですね。」
と、この店の女性オーナーさんが声を掛けてくれました。
「小田さんは環境問題にも取り組んでいらしてね、その本は普通の木から
作られた紙ではなくて、竹100%の紙なんですって。竹はどんどん伸びる
から、木をたくさん切らなくてもいいでしょ?」

『宝船 夢を叶える魔法をくださる女神』 弁天さま
「小田まゆみさん…初めて知りました。素敵。素敵。
このお店のお名前“あとりえTen” の“てん”は“天”だから、天からの
プレゼントが見つかるお店ですね!」と私が言うと、
オーナーさんはハッとした顔をして、
「“天”…あぁ、気がつきませんでした。初めて言われたわ。“10ポイント”
っていう意味だったの。まぁ、天からのプレゼント…ほんとに嬉しいわ!
お客様は、天女ね!」と。
カード数枚と桜の箸置きを買って、とてもいい気持ちになって、仕事場へと
戻りました。
早速、小田まゆみさんについてインターネットで検索。
「 女神の版画等で知られる国際的な画家・環境活動家。自宅のあるジンジャー
ヒル農園(ハワイ島コナ)は、パーマカルチャーの実験農場であると同時に、
リトリートセンターとして、様々な人の癒しと学び、交流の場になっている。」
また、Amazonで著書「女神たち」も購入しました。
1941年東京生まれ。東京藝大卒業後、アメリカ人と結婚、渡米。出産・離婚
の中で、創作活動と平和・環境活動を続け、現在、ハワイ島にある農園で
有機栽培によるの野菜作りと、癒しのワークショップをしていらっしゃいます。

『 私たちの心に帆をはる宝船 』
美と音楽、そして弁舌と福徳の女神として人々に親しまれている弁天さま。
2008年 09月 22日
奈良裕之Live / 十津川村観光協会@代官山
(龍村仁監督「地球交響曲第6番」出演)のライブへ。
会場は東急東横線・代官山駅近く、八幡通り沿いにある奈良県代官山iスタジオです。
ここは車で良く通る道なのに、この施設が奈良県観光協会のものだとは知りません
でした。
「ふたつの十津川〜大自然の聖地・十津川村 &みのりの大地・新十津川町〜」
奈良県の十津川村と北海道の新十津川村の、ふるさとPRキャンペーンイベント
の中でのライブ演奏です。
北海道(釧路)出身の奈良さんは、奈良県十津川村にある玉置神社にて度々奉納
演奏されて深いご縁があることから(その上、姓が“奈良”ですから)、今回の
ライブが急遽決まったそうです。
12時からと14時からの2回公演。今回は、奈良さんと共に全国の神社仏閣や聖地
において奉納演奏をしている青柳麻喜(あおやぎまき)さんの舞も初めて観ること
ができました。
施設の中庭に楽器をセッティングして、“蓮”のお香がたかれ、屋外での演奏
がさぁ始まったと思ったら、雨、大粒の雨、降り止まぬ雨。
傘を広げても、洋服はぐっしょり。それでも、不思議とあたたかく包み込まれる
ような心地よさの中で、演奏を堪能することが出来ました。

第2部も聴いていきたかったので、合間に十津川村の観光案内を楽しみます。
茶がゆやお米のコロッケ、温泉コーヒーの無料サービス。試食してとても美味
しかったプチトマトや草餅を購入。
壁には、熊野の山々…神代杉…玉置神社…玉石…お祭り…十津川村の豊かな緑
と歴史ある古道の写真が並べられています。
雨はやむ気配なく、第2部は室内での演奏となりました。
奈良さんの演奏は、体験する度に、毎回全く違う感覚を私の心と身体に刻み
ます。その都度、私に必要な変化と確認がもたらされる不思議。

音そのものの癒しの力だけでなく、パフォーマンスをするアーティストとして
の彼独自の美意識が足先にまで表れた、本当に素晴らしい演奏家です。
演奏する姿は“舞い”の如く美しい。
意識的な美しさと、自然な美しさが、絶妙な調和を見せる立ち居振る舞い。

写真は、奈良さんの別のライブでお見かけしていて今回お友達になった、フォト
グラファーの竹川洋さんにデータを戴きました。
優しい笑顔で、誰とでもすぐに和を広げることのできる竹川さん。私の大好きな
蓮の花の写真もテーマとして撮り続けていらっしゃいます。
http://www.shop-online.jp/rakuyuuan/
これから私が行うイベントでも、写真撮影をお願いしたいと思っています。
奈良さんのライブを通じて、本当にたくさんの方々とご縁ができました。お互いに
協力し合って、それぞれの活動を頑張っていこうという友がたくさんできたこと
は大きな喜びです。
これまでライブ会場でお見かけしても、お話ししたことがなかった方ともご挨拶
したり、再会した人とはイベント協力の話が決まったり…と、とても実りのある
一日でした。
あぁ、収穫の秋!
2008年 09月 20日
夢のまた夢
ちょっとした楽しみを見つけた。
麻布税務署の近くにできた、健幸スイーツ専門店「夢のまた夢」である。
六本木ヒルズにほど近い、テレ朝通りと言われる道路沿いにある。
「あれっ!いつの間にできたんだろ? 和菓子屋さん? プリン?
ちょっと覗いてみよっと。」
中に入ると、小さな店内に、小さな冷蔵ケースひとつ、そして、にっこり
笑顔の素敵なおばさま。
「このお店は初めてですか? 商品のご説明をいたしますね…」
種子島特産の「蜜芋」というサツマイモを使ったプリンと水ようかん、
パウンドケーキの3種類のスイーツを展開する専門店であった。
『蜜芋プディング』
食育の観点から砂糖を使わないスイーツをつくることが、夢のまた夢
だったという店主。「夢蜜芋」という、他のサツマイモと比べて二倍の
糖度を持つ芋の生産者である大山隆行さんとの出会いで、健幸スイーツ
専門店が現実のものとなったという。

「上白糖、グラニュー糖などの分蜜糖類は、血液を酸性にし、活性酸素をふやします。その結果、生命の源といわれる体内酵素を消耗してしまうのです。それで種子島産のさとうきび黒糖を使い、カラメルの代わりにレモンを加えた「レモン黒蜜」にしました。さわやかな酸味が、このプディングに驚くほど合うことは、新しい発見です。
卵は、養鶏界の卵博士として知られる「健康卵」の伝道師、伊勢豊彦さんの卵です。
「食の革命家」の人生を賭けた卵との出会いで、また一歩夢に近付く
ことができました。
こだわり牛乳は那須高原から直送、月井美好さんの「ハーレー牧場の
牛乳」です。ノンホモジナイスといって、身体にとってよい脂肪球を
破壊しない昔ながらの製法で、しかも何倍もの時間と手間をかけた
低温殺菌によるものです。
それらの出会いに、感謝の心や喜びの気持ちを素直に表した夢その
ものが、この蜜芋プディングです。
今、その喜びを皆様と分かち合えることを感謝します。( 店主記 ) 」
『蜜芋パウンドケーキ』

「世にも稀な蜜芋の健幸ケーキです。幻が如くの種子島特産蜜芋と、能登半島から取り寄せた卵博士がつくる健康卵と、有機小麦粉や発酵バターでじっくりと時間をかけて焼き上げました。ショートニング、ベーキングパウダーや保存料、添加物など身体によくないものは一切使用していません。長年の夢が叶った夢ケーキです。( 店主記 )」
包装を待っている間、カラメル代わりに使っているという「レモン黒糖」を
冷たいお水で割ったドリンクを出していただいた。美味しい!
「日」と「月」を組み合わせて「明」のロゴマークも私好み。
紙袋には「夢叶う鳥」という紙で作られた鳥の飾りが添えられていた。
二度目に訪れたとき、この熱い想いを綴られた店主であるおじさまに
お会いした。“お客様”を“恩客様”と呼ぶ、店主の生き様がそのまま
表れた誠実な商品。優しい人が作る優しいスイーツ。
これから何度となく、通うことになるだろう。
税務署に用事がなくても…。