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響和堂Blog 『 湧玉 wakutama 』

私たちの出会い

浩子です。
今からずいぶん昔々のこと、
・・・いえ、ちょびっと前のこと、
山口県の田舎の高校、私が1年生のたぶん夏頃のことでした。

田舎といっても一学年10クラスくらいあるマンモス校。
クラスやクラブ活動、学年が違えば、人と人が出会い、そして声をかけて
友人になる確率は高くはないのです。
だけど、その千人以上もいる生徒の中で、映美先輩と出会いました。
遠くからでもわかるくらい、キラキラと輝いていたのでした。

なんて書くと大袈裟な!と思うかもしれませんが、
映美先輩を知っている人ならウンウンと頷いてくれるでしょう。

ネクラで夢見がちな少女だった私には、これまた大袈裟ではなく
衝撃的な出会いでした。
心の話、魂の話、神様の話、はたまた宇宙の話まで、どこまでも
広がる映美ワールドに度肝をぬかれ、まばたきも忘れてポカンと口を
開けたままお話を聞いていたような気がします。
ノストラダムスの大予言が流行っていた時代のことです。
人類にとって悲観的な予言とは正反対の、光に満ちたすばらしく
不思議な話ばかりでした。
保守的な環境に育ち、息苦しい失望感をもっていた私には(ネクラじゃ…)、
まるで希望の種を胸の中に植えてもらったようでした。
そして、卒業と同時に、映美先輩は東京に飛び立っていきました。

時は過ぎて、私は数年前に結婚をして東京へ来ました。
そして映美先輩と再会したとき、お互いの姿の変化を一瞬確認(笑)
した後は、もう、高3のポニーテール少女と高1の段カット少女に戻って
岩国弁で大しゃべりしていました。

今年の2月頃、「和の心を伝えるコンサートを東京でもやりたいと
思うのだけど、浩子ちゃん手伝ってくれたら嬉しいなぁ♪」
と言ってくださったとき、
胸のところの眠っていた種がふわ~っと光って、小さな芽を出したような
気がしました。
同時に、私に務まるかしら?お役に立てるかしら?という不安の芽も
生まれましたが、それでも私は、この希望と不安の芽を大事に育てていこうと。

映美先輩と私の出会い、再会のお話でした。
今でもふと不思議な気持ちになります。
あのカラスと呼ばれた真っ黒い制服を着て、廊下で友達と映美先輩を囲んで
おしゃべりをしていた記憶と、今が、繋がっていることの不思議。
神様からいただいたプレゼントであるならば(きっとそうですね)、
そんなご縁の不思議と喜びが、皆様にもありますように。。。

  …センチメンタルな内容になって、こっ恥ずかしいです。えへ。
# by kyowado | 2008-09-17 15:15 | あれこれ…想う

水天宮 奉納演奏 - 3

2009年9月14日(日)、いよいよ奉納演奏当日。
ご縁のある内々の方だけ、10名の参列です。
まずは、社務所に用意していただいた部屋で、何故私が水天宮で奉納演奏を
することになったか、その目的について、参列いただく方達にご説明しました。
私が響和堂の活動をするのは、「和の心を伝えて、世界和合のために力を
尽くします」という志を全うするためです。「世界中のみんなが幸せであります
ように…」という祈りの心で、この奉納に臨んでいただきたいというお願いを
いたしました。
水天宮 奉納演奏 - 3_c0173978_0471628.jpg

本殿にて祝詞をあげていただいた後、玉串奉納です。
有馬さんの祝詞は、とてもわかりやすく私の想いをまとめてくださった、
素晴らしい祝詞で、大変感激いたしました。
水天宮 奉納演奏 - 3_c0173978_050595.jpg

そして、塩高和之さんによる琵琶演奏。
曲目は、平家物語より「祇園精舎」、塩高さん作曲「平経正〜永遠への響き」。
水天宮 奉納演奏 - 3_c0173978_0575152.jpg

実は塩高さんは半月前から喉の調子がおかしく、通院・投薬を続けていた
そうです。前日も思わしくなく、不安な気持ちで当日を迎えましたが、
水天宮に到着して、宮司さんや有馬さんとご挨拶するために口を開いた
途端、喉の違和感がスッと消え、自然に声が出るようになったそうです。
演奏中は、いつも以上に高い集中力で、無心になって演奏に専念できた、
とのことでした。
本当に、それはそれは素晴らしい演奏でした。


参列された中のお一人は、琵琶の音色を聴いた途端、大粒の涙がボタボタ
とこぼれ落ち、自分でもそれに驚いて何が起こったの?と思うほどの
体験したことのない境地に入ったとのこと。魂の奥底に響いて、何かが
呼び起こされたような不思議な感覚だったそうです。
水天宮 奉納演奏 - 3_c0173978_1474390.jpg

今日は巳の日。
辨財天様のご尊顔を拝観することができました。
なんて美しい。
水天宮に琵琶の音が響いたこと、そして私達の祈りの心を、お喜びに
なっていらっしゃる気がします。

無事奉納演奏も終了し、一つの役目を終えた充足感で、胸がいっぱいに
なりました。みなが響き合い、こうして、この場にいることを幸せに思い、
このご縁を心から感謝いたしました。
奉納を終えて初めて、本当の意味で、響和堂のスタートであるという
引き締まるような想いがしています。

※なお、本殿内は通常は写真撮影禁止となっております。
水天宮のご厚意で、記録のために撮影を許可していただきました。
# by kyowado | 2008-09-16 02:16 | 響和堂

水天宮 奉納演奏 - 2

「奉納演奏をさせていただけませんか?」
響和堂について、奉納演奏の主旨、演奏家のプロフィールなどを記した資料
を用意して、予め水天宮の社務所に届けておきました。そして、宮司さんに
アポイントをとってお願いに上がりました。

7月26日。宮司室に通され、宮司さんと権禰宜(ごんねぎ)さんに、あらた
めて説明をします。直接の担当者の権禰宜さんから
「よくわかりました。仲村さんには神様がついていらっしゃいますから、きっと
うまくいきますよ。私がちゃんとします。」と心強いお言葉を戴き、初めての
奉納演奏への不安もどこへやら、とてもワクワクしてきました。
そして、本殿や境内の末社を案内してくださいます。
水天宮 奉納演奏 - 2_c0173978_2351255.jpg

本殿にあるご神鏡は、鏡の周りに龍が施された珍しいもの。
水天は龍を支配する神様。龍は天と地を繋ぐものとして、神社の至る所に
龍の彫り物があります。

水天宮の境内には、学芸・財福・芸事へのご神徳が信仰されている「辨財天」
もお祀りされていました。毎月5日と巳の日にご開帳され、ご神像を拝観する
ことができます。このお社の側面の壁に、有馬のお殿様が書かれたので
あろうと思われる「辨財天」の書が掲げられていました。
水天宮 奉納演奏 - 2_c0173978_22501330.jpg

権禰宜さんに、
「この文字はとても気品があって、素敵ですよね。私、思わず写真撮っちゃ
いました!」と言うと、
嬉しそうにニッコリと笑って、
「あぁ、うちのお祖父さんが書いたんですよ。農林大臣をやっていましてね。
ほら、競馬の有馬記念を作った…」
「えっ?!」
名刺をよくよくみると、有馬頼央さん…。そう、権禰宜さんは有馬の
お殿様の末裔、17代目でいらっしゃいました。
お父様は著名な作家の有馬頼義氏です。

奉納演奏の日取りは、9月14日(日)16時からと取り決めました。
この日は中秋の名月で、巳の日。辨財天が御開帳になる日ですので、
琵琶と縁の深い辨天様は、きっとお喜びになるに違いないと思ったから
です。
初めての奉納演奏に際し、滞りなく進行できるように、何度か水天宮に足を
運んで、有馬さんには本当にお世話になりました。前日には、玉串奉納の
予行演習までしてくださいました。
# by kyowado | 2008-09-16 02:06 | 響和堂

水天宮 奉納演奏 - 1

7月の初め、心の深いところから「水天宮で奉納演奏をしよう…」という
想いが、ふと湧いてきました。
日本橋・水天宮は、来年第1回プロデュース公演を行う日本橋劇場にほど近い
神社。「子授け・安産」で有名なこの神社は、参拝客のほとんどが妊婦さんや
お礼参りの赤ちゃん連れ、新婚カップル等で、「子宝」に特化した神社ゆえか
境内は幸せオーラに満ちています。
水天宮 奉納演奏 - 1_c0173978_21414499.jpg


いくら日本橋劇場に近い神社だからとはいえ、何故、一度も訪れたことの
ない、水天宮?
しかも「奉納演奏」を執り行った経験もありません。
そこで、水天宮のホームページにアクセスして、お祀りしてある神様を調べて
みました。
「天御中主大神(あめのみなかぬしのおおかみ)」
古事記に一番最初に登場する神様で、宇宙の根源の神様、宇宙創造神。
なるほど、全てを生み出した神様だから、新しい生命を生む「子授け・安産」
に御神徳が発揮されるということなのですね。
そして、1185年の壇ノ浦の合戦の際に入水したと伝えられている、当時8歳
の安徳天皇と、その母・建礼門院(平清盛の娘)、そして祖母である二位の尼
(清盛の正室)の三人の御霊。
この四柱が、水天宮の御祭神です。

1190年に福岡・筑後川のほとりに、平家の御霊を鎮めるために創建された
お社が発祥であり、その後、1650年に久留米の有馬のお殿様が社殿を寄進
して水天宮は広く信仰されるようになりました。
1818年、有馬のお殿様は、参勤交代の際に、江戸でも水天宮をお参りしたい
と、江戸屋敷内に久留米から分霊した水天宮を建てました。当初は一般の人の
参拝は出来ませんでしたが、御利益を信じる江戸っ子達が、塀の外からお賽銭
を投げるようになりました。ついに毎月5日だけ屋敷を開放して、庶民も
参拝が許されました。人々は、「情け深い」ことを感謝する際に、有馬家と
水天宮を洒落て、「情けありまの水天宮」と口癖のように言ったそうです。
フーテンの寅さんの台詞で有名な「恐れ入りやの鬼子母神」という言葉と共に、
江戸の流行語に…。
今年、東京水天宮は190年を迎えました。
水天宮 奉納演奏 - 1_c0173978_2272967.jpg


平家の御霊。
私は、来年コンサートに出演していただくことになっている琵琶奏者の
塩高和之さんに、奉納演奏してもらおうと思いました。
塩高さんは、平家に所縁の深い、厳島神社や赤間神宮で公式に奉納演奏を
していらっしゃる方です。きっと、御霊がお喜びになるに違いないと
確信しました。すぐに、塩高さんに連絡をとると「東京の平家所縁の神社
で、奉納演奏したことはこれまでありませんでした。是非、やりましょう!」
と一つ返事で承知してくださいました。
# by kyowado | 2008-09-16 02:00 | 響和堂

女王と執事

数学は苦手だったけれど、
数字の持つパワーやシンクロを感じるのが好きで、ゾロ目や語呂合わせ
に心躍らせたりする。
毎日車を運転しているので、大好きな「8」並び、特に「8888」なんて
ナンバープレートが目に飛び込んでくると「超ラッキー!」とワクワクするし、
「1126…あ、いい風呂」、「8739…花咲く」、「619…あ、私と
同じ誕生日?」などと勝手に思いめぐらせたりしながらドライブしている
のだ。

今年の3月、響和堂を設立しようと思い立ったとき、「よし、設立記念日は
2008年8月8日で、8時8分にホームページを開設するぞ!」と心に決めた。
ホームページをアップする「分」まで指定されたのでは、Webの制作管理を
任されたパートナーの浩子嬢にとっては、たまったもんじゃない。
しかしながら…
「やりましょう!8を並べてみせますとも!」

これまた浩子嬢が、私に負けず劣らずゾロ目・語呂合わせ好きだったのである。
その日から、二人の間で壮絶な語呂合わせ対決が始まった。
ある電話番号を巡って、それぞれの語呂合わせアイディアを何パターンも
出していく。
浩子嬢はストーリー性を重視し、私は奇抜な発想の組み合わせで、強引に
ねじ伏せる。結果…「ま、参りました。(くやしいぃ…)」
私は浩子嬢と山口県立岩国高等学校の同窓で、2年先輩である。先輩の面目
躍如、私は勝利した。ホーッホッホッホッ。

さて、2008年8月8日8時8分。
無事、ホームページ開設と相成った。
サーバーに送信された時間の記録に8が並ぶ。パーフェクト!
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浩子「私は実は8秒も狙っていました。
   時報を横に表示させて、昨晩からシュミレーションを繰り返して
   おりました。(そんな自分が嫌いではない)
   でも、何度もエラーで途中止まるので、これは五分の戦いだな…と
   勝負師の気持ちでした。
   んで、本番では、8分6秒くらいでデータは転送が完了し、たぶん、
   データが「ふー、落ち着いた!」と思ったのが8秒頃ではなかったか
   と思います。」

映美「私がこういうことにこだわる感覚を、浩子ちゃんも同じように持っ
   てくれていて、とってもとっても嬉しいよ。」

浩子「はいっ だって、どうせやるなら、やるだけやりたいですよ!
   たぶん人が聞いたら「…なにがそうさせるん?」とあきれるかもしれ
   ないけど、自分にとって意味があれば、そして、それを行えたら、
   もうっ最高な気持ちになれますよね〜。」

映美「そうなの!でも、それを共有できるパートナーっていうのにはなか
   なか出会えるものじゃないから、とてもとてもこのご縁に感謝して
   いるわ!」

浩子「ゾロ目好きの語呂合わせ女王… そう、あなたを自分よりも女王の
   名にふさわしいと認めた日から、(くーっ)  私は、ゾロ目好きの語呂
   合わせ執事(←未年だからこれはこれで気に入っている)ということで、
   一緒にどこまでも歩ませていただく所存だすっっっ\(ToT)/ 」

そして、ブログ開設は一ヶ月後に…もちろん、9月9日9時9分である。
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# by kyowado | 2008-09-15 22:30 | あれこれ…想う